かず3~4年(2017/5/10)(その2)

後半は、次の問題をみんなで考えました。

1~100までの中に9はいくつ現れるか?

ただし、19は1と9というように分解すること。

Ayakaちゃんが、

9、19、29、39、49、59、69、79、89

で、9個ある。

ということをまずは突き止め、みんなに共通認識として広めました。

89でストップしたことには、理由があります。

なぜなら、90台は、91、92、93…と、どれも9が必ず1個は出てきて、「特別」に考えなければならないからです。

そこで、Yu君が、

「99には9が2個あるぞ」

という注意を喚起してくれました。

その後、クラスで結論が2つに分かれました。

19個が3人、20個が1人でした。

「20個!」

数えたのは、Aoiちゃん。

実は、20個が正解です。

そこで、最後の1個をみんなでまた探し直しました。

そしてKotaro君が、

「90を見落としてたんや!」

ということに気付いてくれました。

これで、「1~100までの中には9が20個ある」ということが示せました。

 

まだ、続きがあります!

第2問です。

では、1~1000までには9はいくつあるか?

さっきと同じく、2桁以上の数は分解して考えます。

一見大変そうですが、少しヒントを出したのち、次のことに気付いてくれました。

001~100

101~200

201~200

301~300

401~400

501~500

601~600

701~700

801~899

今、赤い文字にした100の位の数は、実は「関係がない」ということに気付きました。

試しに百の位を取ってみると、こうなります。

01~00

01~00

01~00

01~00

01~00

01~00

01~00

01~00

01~99

(00は100のこと)

「さっきと同じ」

と誰か(Ayakaちゃんだっと思います)が言いました。

 

それで、さっそくYu君が、

「なら、20×9=180や」

と即答で計算しました。

これで残ったのは900~1000です。

実際1000は関係ないので、999まで。

残り100個。

あっという間に考える対象が減りました。

ここでもう一つヒントとして、残りの問題を2分割しました。

1)「900台の10の位と1の位にある9は何個ある?」

2)「900台の100の位にある9は何個ある?」

1)については、

「20個」

と誰かが言いました。そうです。これも最初に考えた結果が使えます。

つまり、ここまでで180+20=200です。

2)については、

「全部、9」

と誰かが言いました。ということは…?

「99個」

「100個」

と、意見が分かれました。

簡単そうで意外と難しいです。

結局、

「0~99までは何個あるか?」

という問題を、

「1~100までは何個あるか?」

という問題に移し替えて、

「100個」

であることを確認しました。

最終的に出された答は、次の通りです。

「180+20+100=300」

これが全員一致の答でした。

めでたし、めでたしです。

 

さて、最初に考えた問題の答は20個でした。次は300個。

このように、ぴったりきりのよい数で出てくることに、驚かれませんか?

では1~10000までなら、9の数は何個なのでしょうか?

今度も、ぴったりきりのよい数字で出てくるのでしょうか…?

というところで、ちょうど時間となりました。

 

考える過程で、20×9というかけ算が飛び出しました。

その時、答までの道のりがぐんと近くなることを、クラスで感じ取りました。

これが今回の収穫でした。

そういう(九九という)役に立つ知識を、みんなは小学校で習ってきたということを、私からは強調して伝えました。