後半は、次の問題をみんなで考えました。
1~100までの中に9はいくつ現れるか?
ただし、19は1と9というように分解すること。
Ayakaちゃんが、
9、19、29、39、49、59、69、79、89
で、9個ある。
ということをまずは突き止め、みんなに共通認識として広めました。
89でストップしたことには、理由があります。
なぜなら、90台は、91、92、93…と、どれも9が必ず1個は出てきて、「特別」に考えなければならないからです。
そこで、Yu君が、
「99には9が2個あるぞ」
という注意を喚起してくれました。
その後、クラスで結論が2つに分かれました。
19個が3人、20個が1人でした。
「20個!」
数えたのは、Aoiちゃん。
実は、20個が正解です。
そこで、最後の1個をみんなでまた探し直しました。
そしてKotaro君が、
「90を見落としてたんや!」
ということに気付いてくれました。
これで、「1~100までの中には9が20個ある」ということが示せました。
まだ、続きがあります!
第2問です。
では、1~1000までには9はいくつあるか?
さっきと同じく、2桁以上の数は分解して考えます。
一見大変そうですが、少しヒントを出したのち、次のことに気付いてくれました。
001~100
101~200
201~200
301~300
401~400
501~500
601~600
701~700
801~899
今、赤い文字にした100の位の数は、実は「関係がない」ということに気付きました。
試しに百の位を取ってみると、こうなります。
01~00
01~00
01~00
01~00
01~00
01~00
01~00
01~00
01~99
(00は100のこと)
「さっきと同じ」
と誰か(Ayakaちゃんだっと思います)が言いました。
それで、さっそくYu君が、
「なら、20×9=180や」
と即答で計算しました。
これで残ったのは900~1000です。
実際1000は関係ないので、999まで。
残り100個。
あっという間に考える対象が減りました。
ここでもう一つヒントとして、残りの問題を2分割しました。
1)「900台の10の位と1の位にある9は何個ある?」
2)「900台の100の位にある9は何個ある?」
1)については、
「20個」
と誰かが言いました。そうです。これも最初に考えた結果が使えます。
つまり、ここまでで180+20=200です。
2)については、
「全部、9」
と誰かが言いました。ということは…?
「99個」
「100個」
と、意見が分かれました。
簡単そうで意外と難しいです。
結局、
「0~99までは何個あるか?」
という問題を、
「1~100までは何個あるか?」
という問題に移し替えて、
「100個」
であることを確認しました。
最終的に出された答は、次の通りです。
「180+20+100=300」
これが全員一致の答でした。
めでたし、めでたしです。
さて、最初に考えた問題の答は20個でした。次は300個。
このように、ぴったりきりのよい数で出てくることに、驚かれませんか?
では1~10000までなら、9の数は何個なのでしょうか?
今度も、ぴったりきりのよい数字で出てくるのでしょうか…?
というところで、ちょうど時間となりました。
考える過程で、20×9というかけ算が飛び出しました。
その時、答までの道のりがぐんと近くなることを、クラスで感じ取りました。
これが今回の収穫でした。
そういう(九九という)役に立つ知識を、みんなは小学校で習ってきたということを、私からは強調して伝えました。