新年度になって新しいクラスが始まりました。
今回が初回だったので目標と現状を確認しました。目標は専門分野の論文が読めるようになることで、その手前には大学院入試もありました。ともかく論説文を読めるようになりたいということです。
現状はというと、たとえ辞書を使っても英文が読めるときと読めないときがあるという感触をお持ちでした。それをはっきりさせるために一行から数行程度の英文をその場で訳してもらいました。すると英語に独特な構文で少し詰まったり、主語と動詞といった構造が不正確になった訳が見受けられたりしました。英文を正確に把握するという練習が必要になりそうです。
また、単語を知っているかどうかということも鍵になります。いちいち辞書を引いていたのでは構造を見失いがちになりますし、一つ一つ日本語と対応させていたら辞書に載っているどの意味を採用するかで迷うこともあります。語源的に考えるなどして中核の意味を意識しながら英単語を覚えることができるとよいです。
何にせよ単語を覚えるのは地道な作業です。日ごろから英語に触れているのなら、一手間かけてそのときに気になった語を意識的に調べるとよく身につきます。
>一手間かけてそのときに気になった語を意識的に調べる
とくに大学生以上の大人にとって、この手のアプローチは有効だと思います。勉強するたび、「なるほど!」と思える経験が増えるとよいですね。