ことば4~5年(2017/4/11)

福西です。今年度もよろしくお願いいたします。

初回は、作文用紙を配りました。

以前は絵のカードを使って短文のお話作り(Dixit)をしていましたが、今回はある程度まとまった内容のお話作りに挑戦しました。「春休みの間に色々体験したことがあると思うけれど、実話にしなくていいので、今心に浮かんでくる言葉を本当の出来事だと思って、好きに書き出してみよう」と促しました。「ただし、事実をネタにすると書きやすいです」とも。

書き出す前に、口頭で、ニュースで印象を受けた出来事(大統領の名前など)や、物語の要素やジャンル(SFやファンタジー、推理、死、呪、恐怖。下剋上、恋、広辞苑など)、思いつく単語を出し合ってもらいました。出てきた言葉がお互いの連想を刺激し合って、すぐにホワイトボードが色々な言葉で埋まりました。ちょっとしたブレインストーミングの時間になりました。

その後、いよいよ筆をとりました。

「タイトルが問題だなあ」と悩む生徒や、「タイトルは後で考えよう」と割り切る生徒、筆がよく進む生徒、さっきまでの勢いがぴたりと止んでしまう生徒、それぞれでした。

前半と違って、Sちゃんが「しずかに!」と静寂を求めていたことが印象的でした。

「言葉は沈黙に」の『ゲド戦記』の冒頭を連想しました。

残りの時間に、短編を一つ例に挙げました。といっても、作者は私です(お恥ずかしながら)。昔のことばクラスで、春にちなんで書いたものです。文章はでこぼこしていますが、手作りの事実が生徒たちに何らかのインパクトになればと思って読みました。