福西です。
この日は、2種類の三角定規と分度器とを使って、角度の問題をしました。4年生には復習で、3年生には予習の範囲になります。
最初に、三角定規二本から作れる角度を見ていきました。30、45、60、90という数字に慣れることが目的です。
次に、三角形よりも複雑な図形として、正5角形の中にできる星型や内角をはかりました。また方眼紙の対角線が45°であること、任意の長方形(たてxマス、横yマス)の対角線の角度を調べました(これらは1~5°差を許容範囲としました※)。
※きちっと測りたい時、二等分や三等分を計算したい時など、整数では答えられないことがよくあります。そこで、小数や分数を学ぶ必要性を感じてくれたらと思いました。
後半のパズルは、トランプを使って「進撃の巨人ごっこ」をしました。
トランプの中のJ、Q、K、JK(ジョーカー)(14枚中12枚使用)を巨人とし、その体力をそれぞれ以下の通りとします。
J=37、Q=44、K=50、JK=100
これらを、残りの手札(40枚)で撃退するという趣向です。
生徒は3人いるので、ルールは、3人が手札から1枚ずつ出し、その「加・減・乗」で作った式の値を巨人に与えるダメージとしました。ただし、ぴったりのダメージでないと巨人は倒れてもまた復活します。
最後の状況に、うなって考えました。
—–デッドライン—–
2マス目 J(残り5ポイント)
1マス目 Q(44ポイント)
↑巨人の進行方向
【手札】
Aちゃん 3、5
M君 1、2、3、8、9
R君 3、6、7、8
まず2マス目にいる(次のターンでデッドラインに到達する)巨人を何とかしないといけないので、Aちゃんが5を出すことを判断。
問題は、
「次のターンでQのとどめを刺すためには、このターンでM君とR君が何を出せばいいか」
です。時間は巻き戻せないので、適当に出してから後で考える、というわけにはいきません。
計算の結果、Aちゃんが「17って作れる?」と聞きました。「残り27やったら、9×3になるから」と。そこで、9+8で17を作ることを考えました。ただしそうすると、9はなくなってしまいます。
「でも、9は3×3で作れるから…うん、大丈夫!」
というので、実際動かしてみました。果たして、うまくいくでしょうか?
—–デッドライン—–
2マス目
1マス目 Q(44)-(9+8)=27
↑巨人の進行方向
次のターン
—–デッドライン—–
2マス目 Q(27)-?
1マス目
↑巨人の進行方向
【手札】
Aちゃん 3
M君 1、2、3、8
R君 3、6、7
この手札を見て、3人とも同じ札を出しました。つまり、
3×3×3=27
と。こうしてきれいに決まり、最後の巨人は倒れました。
3人そろって同じ数字を出したところに、奇しくもドラマを見ました。