かず3~4年(2017/1/24)

福西です。

この日は、2種類の三角定規と分度器とを使って、角度の問題をしました。4年生には復習で、3年生には予習の範囲になります。

最初に、三角定規二本から作れる角度を見ていきました。30、45、60、90という数字に慣れることが目的です。

次に、三角形よりも複雑な図形として、正5角形の中にできる星型や内角をはかりました。また方眼紙の対角線が45°であること、任意の長方形(たてxマス、横yマス)の対角線の角度を調べました(これらは1~5°差を許容範囲としました)。

※きちっと測りたい時、二等分や三等分を計算したい時など、整数では答えられないことがよくあります。そこで、小数や分数を学ぶ必要性を感じてくれたらと思いました。

 

後半のパズルは、トランプを使って「進撃の巨人ごっこ」をしました。

トランプの中のJ、Q、K、JK(ジョーカー)(14枚中12枚使用)を巨人とし、その体力をそれぞれ以下の通りとします。

J=37、Q=44、K=50、JK=100

これらを、残りの手札(40枚)で撃退するという趣向です。

生徒は3人いるので、ルールは、3人が手札から1枚ずつ出し、その「加・減・乗」で作った式の値を巨人に与えるダメージとしました。ただし、ぴったりのダメージでないと巨人は倒れてもまた復活します。

最後の状況に、うなって考えました。

—–デッドライン—–

2マス目 J(残り5ポイント)

1マス目 Q(44ポイント)

↑巨人の進行方向

【手札】

Aちゃん 3、5

M君 1、2、3、8、9

R君 3、6、7、8

まず2マス目にいる(次のターンでデッドラインに到達する)巨人を何とかしないといけないので、Aちゃんが5を出すことを判断。

問題は、

「次のターンでQのとどめを刺すためには、このターンでM君とR君が何を出せばいいか」

です。時間は巻き戻せないので、適当に出してから後で考える、というわけにはいきません。

計算の結果、Aちゃんが「17って作れる?」と聞きました。「残り27やったら、9×3になるから」と。そこで、9+8で17を作ることを考えました。ただしそうすると、9はなくなってしまいます。

「でも、9は3×3で作れるから…うん、大丈夫!」

というので、実際動かしてみました。果たして、うまくいくでしょうか?

—–デッドライン—–

2マス目

1マス目 Q(44)-(9+8)=27

↑巨人の進行方向

 

次のターン

—–デッドライン—–

2マス目 Q(27)-?

1マス目

↑巨人の進行方向

【手札】

Aちゃん 3

M君 1、2、3、8

R君 3、6、7

この手札を見て、3人とも同じ札を出しました。つまり、

3×3×3=27

と。こうしてきれいに決まり、最後の巨人は倒れました。

3人そろって同じ数字を出したところに、奇しくもドラマを見ました。