かいがB(2016/12/22)

担当の梁川です。

Bクラスでも、紙版画にチャレンジしました。

「版」づくりで、紙以外にも、落ち葉や糸などの素材を積極的に取り入れた人もいました。

版が完成し、いよいよ刷りの段階で失敗してしまったケースもあります。期待していたのにがっかりに違いませんが、そうした時も慌てる必要はありません。最初からうまくいかないことは、よくあることですし、落ち着いて子どもたちと一緒に原因について考えます。
「ニスが十分乾いていなかったのかな?」
「この画用紙には裏表があったのかな?たまたま丈夫ではないものだったのかな?」
「絵の具の粘り気が強かったのかな?」

そう話しながら、版を一度しめらせて、破けてへばりついてしまった画用紙を一緒に剥がしていると、つるんとしたニスの面が生きていて、版自体は傷ついていないことが分かりました。「よかったぁ〜」とまた笑顔をみせてくれたSaeちゃん。原因は「絵の具の濃度」であることが分かりました。早くニスを乾かすために暖房を効かせていたせいで、絵の具の粘り気が強くなっていたのです。

気を取り直して再チャレンジしたら、うまく刷れました。
版画は各工程において、素材の性質や振る舞いと色々な角度から向き合える、奥深い取り組みだと思いますので、しばらく継続的に取り入れていきたいと考えています。