『ギリシャ語中級A・B・C/上級』『ラテン語初級/初中級/中級A・B /上級』クラス便り(2016年11月)

「山びこ通信」2016年度秋学期号より下記の記事を転載致します。

『ギリシャ語中級』A・B・C 『ギリシャ語上級』
『ラテン語初級』『ラテン語初中級』『ラテン語中級』A・B 『ラテン語上級』 

担当 広川 直幸

 ギリシャ語、ラテン語の授業は、初級、中級、上級の三つのレベルに分けている。必要に応じて、初級から中級への橋渡しとして初中級の授業を開講することがある。授業レベルの大体の目安は、初級は初心者向けの入門、中級は散文あるいは平易な韻文の講読、上級は韻文あるいは難解な散文の講読である。春学期まで開講していたギリシャ語初級は夏期講習期間中に終了しギリシャ語中級Cに昇格したので、現在、ギリシャ語初級は開講していない。
今学期、ラテン語初級はHans H. Ørberg, Lingua Latina I: Familia Romana(教科書)、Exercitia Latina(問題集)、Colloquia personarum(副読本)を用いて初歩を学んでいる。中級以上の内容は、ギリシャ語中級Aはアリストテレースの『詩学』を、ギリシャ語中級Bはアリストパネースの『雲』を、今学期から開講したギリシャ語中級Cは『オデュッセイア』を、ラテン語中級Aはサッルスティウスの『カティリーナの陰謀』を、ラテン語中級BはオウィディウスのArs amatoriaを、ギリシャ語上級はアイスキュロスの『縛られたプロメーテウス』を、ラテン語上級はCatullusを講読している。さらにラテン語初中級ではM. Hammond, A. Amory, Aeneas to Augustus: A Beginning Latin Reader for College Studentsを用いて読解練習を行っている。それぞれの授業の進度については、学期が終わった段階で山の学校のホームページに掲載するので、そちらで確認してもらいたい。
ギリシャ語もラテン語も授業数が多くなってしまい、新規授業を開講するのが難しい状態ではあるが、現在開講していないギリシャ語初級については近いうち(来年度初め?)に開講できるようになんとか調整するつもりである。現在開講している授業には、場合によっては途中参加もできるので、興味があれば問い合わせていただきたい。