福西です。
先週、「俳句マラソン」を生徒たちが提案し、「今日もやる?」と言うので、「やろう」いうことになりました。その前に、『こども歳時記』(季語と歳時記の会、長谷川櫂監修、小学館)の中から冬の季語を紹介しました。
ただ単に紹介するつもりだったのですが、興味を持ってくれたらしく、生徒たちは自分で手に取ってページをめくりながら、おのずと俳句を作り出してくれました。
その様子を見ていると、『こども歳時記』は、いい本だなと思いました。カラー刷りで、写真がやさしくイメージを喚起してくれます。なにより構成が小学生向けに洗練されています。
ひとしきり俳句を作った後で、俳句マラソン(走って+俳句を作って)を2セットしました。日のまだあるうちと、真っ暗なうちと、両方を経験しました。Y君が「つるべおとしやな」とすっかり決め台詞になって言っていました。
今日二人で作ってくれた俳句です。
りゅうのたま目が中にあるふしぎだな Y
きょうのあさいきがいくつかいきしろし R
くじらはね中でもながいシロナガス Y
おちばことあるくとおとがちばたき R
冬にはねおちばもうちりざんねんだ Y
しょうじがねいたずらごっこでやぶれてる R
冬にはねスキーやスノボやるきせつ Y
ゆきのふりあめににてるなややこしい R
本当はつららとがってみごとだね R つららは丸く見えるけれどの意味
十二月つららいっぱいできるかも Y
やきいもはほかほかうまいおいしいね R
冬にはねおでんやおなべあったかい Y
ふゆどきはツリーのかざりいそがしい R
クリスマスツリーかざってきれいだな Y
サンタがねみんなのうちにくるのかも Y
おなべにははくさいねぎやだいこんだ Y
ポンカンはみかんのなかまおいしいよ Y
残りの5分間、懐中電灯を手にし、森へ行きました。
奥に、フェンスで行き止まりになっているところがあるのですが、そこに私が先に行って立ち、そこまで生徒たち二人で来てもらいます。
懐中電灯を消すと、文字通りの真っ暗闇です。
こうした暗闇体験も何かの印象の種になるのではないかと思い、それを心のどこかに植えてもらいました。