1124 山の学校ゼミ(倫理)

浅野です。

 

加藤周一『雑種文化 日本の小さな希望』(講談社、1974)を読みました。

 

教育に関する話で盛り上がりました。

 

私自身は地域性のせいもあってか戦後民主主義教育を受けてきたという自覚があります。生徒たち自身ができるだけ物事を決めるように促されたものです。最近は生徒はお客さんか管理対象の商品かであって、決めるのは学校の先生だという風潮が強くなっているのかもしれません。

 

学力低下という問題についても、この本で論じられているように民主主義を有効に機能させるための基礎学力という意味と、受験競争に勝ち残るのだという意味とでは大きく異なります。

 

戦後民主主義教育の高揚感をこの本に見出しました。