今回は全員そろったので前回に用意していた取り組みをしました。Twenty Questionsです。以前にことばクラスでやった「二十の扉」の元ネタです。このゲームのルールはYesかNoで答えることのできる質問をして、20回以内に出題者が想定している物を当てるというものです。このルールは日本語よりも英語で行うと自然に感じられます。Yes-No疑問文を強く意識するということですね。
“Are you in Yama-no-gakko?”, “Do you move?”, “Are you black?”という質問が飛び交うことになりました。英語にできそうなシンプルな質問を考えなければならない分だけ難しかったです。一度固定観念にとらわれるとなかなか抜け出せないのは日本語の時と同じでした。
生徒たちがワクワクしながら楽しんでいる様子がうかがえます。歯を食いしばって学ぶのも一つですが、英語の勉強が他の教科と少し色合いが違うのは、楽しんで学ぼうと思えば学べる道がある、という点です(これには他の教科の先生方から、数学や歴史も楽しく学べるぞ、とお叱りを受けそうですが^^)。
語学の勉強は「勉強」としてアプローチすることもできるけれども、一方で、スポーツや音楽のようにアプローチする道もある、ということは言えそうです。語学の場合、そうした複数のアプローチそれぞれを巧みに使い分けながら、総合的に実力を高めていく工夫が求められるので、その点、浅野先生のように、たくさんの引き出しをお持ちの先生に学ぶことができれば、生徒たち自身、知らず知らずのうちに自分でもあれこれ工夫してやっていこうという気になります。
いついつまでにこれを終わらせないといけない、という単独のアプローチに縛られるやり方だと、勉強方法が貧弱になります。英語の場合、その「貧弱さ」がのちのち災いをもたらします。逆に、ナマの映画をみたり、音楽の歌詞を覚えて歌ったり、今回のようなゲームをしたり、英語で書かれた雑誌を見たり(読むとは言わない)、そうした直接試験勉強に関係のなさそうな部分まで英語学習のエリアを拡大すればするほど、最終的な達成はおおきなものになると確信いたします。