福西です。
それぞれの課題を進みました。
Yt君は一次関数、Sちゃんは幾何、Yw君は余弦定理の問題を解きました。
先週に続き、Yt君は定義域と値域のおさらいをしました。その後、定義域と値域の使われている文章題を解きました。
Yw君は余弦定理の鋭角と鈍角についてのそれぞれの証明、そして三角関数についてのおさらいをしました。
Sちゃんには、問題一つ一つの解き方を着いて見るというよりも、次のような忠告をしました。
1)まず、問題集を分類する
A)その場で何とかできる問題
B)一度でも解き方を見た問題
C)解き方を見ても分からなかった問題
2)Bを(最初の1回も含めて)3回以上する。つまり、BがAになるまでする。
3)逆に、Aはもう見なくてもよい。
4)まだ時間があるなら、CをBにする。
5)そして、CがB→Aになるまでする。
有限な時間でいかに定着率を高くするか、それは「順を踏む」ということです。
Cは応用的か、複合的か、ないしはヒントなしには解けない問題です。仮にテストでそこばかりから出されたとしても(そう思えるとしても)、長期的な視野に立って、「自分の中に何が残るか」を考えた方がよいです。そして実際には、テストではCばかりから出されるようなことはありません。よく見ると、B=Cか、B>Cであるはずです。(テストだからこそ、基本を問うはずです)
もし基本的なところから自信をつけたい、かつ結果も出したい、ということであれば、本来的にも、結果的にも、Bの相手を優先するに如くはありません。
Cは潔く、上でいうところの、2)のステップを踏んでから力を入れる方が望ましいです。(でないと一足飛びです)
揮発性の「少ない」取り組みとは、BをAにすること、つまり自分にとってのAの範囲を広げるケースです。
逆に、揮発性の「高い」取り組みとは、
B→Aにすること(上述の2)に使うべき時間を、
C→Bにすること(上述の4)に使って、そこで精一杯になってしまっている
ような、Bの範囲を広げるケースです。
なぜならBは、自分にとって「理解があいまいな部分」の言い換えでもあります。それをわざわざ自分で広げてしまっていることになるからです。その後も時間をかけてメンテナンスする見通しがなく、次々進んでしまうのであれば、誰だって、また忘れてしまいます。それでは、せっかくの努力の総量に比して揮発性は高くなります。
一方、BをAに変えたことは、「自分の中に残る部分」を増やしたということです。
「テスト(や提出物などの学校の要請)でCが出されるからCをする」
のではなくて、
「テストに出ようが出まいが(自分が主となって)Bをする」
それが結果にもつながる:
なぜなら、実際のテストでも思っている以上にBが多く出されていること、そして自分がそのBを取り逃がしていることに気付きやすくなるからである。
というわけです。
学校のいる間だけの学校の仕様に自分を合わせるために勉強するのではなくて、学校を出た後の自分のために学校を利用するという意識を強く持てば、必ず今の学習状況を脱することができます。
そのようなわけで、勉強の仕方として、Bのチェックを入れた問題は3回繰り返すこと(同時に、それをするまではCに進まない、と覚悟すること)、そこに時間を集約させてほしいと私は考えます。