「山びこ通信」2016年度秋学期号より下記の記事を転載致します。
『つくる』1年・2~3年A・3~4年・5~6年
担当 福西 亮馬
秋学期で一番盛り上がったのは、ダンボール制作でした。それぞれのクラスで展開しました。最初は不慣れだったガムテープとカッターナイフを、だんだん手の内に入れていくことを応援しました。ダンボールは縦にすれば隠れ家に、横にすればトンネルに、広げれば壁に、切り込みを入れれば窓やドアにと、あっという間に変身します。自由度が高く、生徒たちが大きな夢を描くのには最適な素材だと思います。それを思う存分に使ってもらいました。
1年生クラスでは二つのブースに分かれて家が建ちました。引っ越したり、お互いの家を訪問したり、楽しい時間が流れました。2~3年生クラスでは海の迷路を作りました。夏休みに行った海を思い出しながら、ルールを作ってゲームを楽しみました。3~4年生クラスでは、向かい合わせに秘密基地を建造しました。お互いに壁と飛び道具のアイデアの盗み合いが面白かったです。5~6年生クラスでは、乗り込める戦車を作りました。ハッチ(出入り口)が開くようにしたいという希望も実現しました。
その他の取り組みでは、1年生はがらくた工作をしました。空箱やプラスチック容器をベースとし、そこに新しい素材を追加するたびに色々な物を作ってくれました。たとえば割りピンからは「時計」ができ、綿からは「ベッド」ができました。また、輪ゴムからは弓ができ、ビー玉からはビー玉スライダーができました。弓は最初、箱の角に輪ゴムを引っかけて飛ばす仕組みでした。それをSin君が自分で考案しました。また、春学期の後半にEi君の持って来てくれたビー玉スライダーをみんながすごいと言って、それを作ることが流行りました。作るたびにその都度、新しい改良が見られました。2~3年生は鎧兜を作りました。Syun君が戦国時代を好きで、夢中になる様子が伝わってきました。鎧兜の進化がこれからも楽しみです。3~4年生はのこぎりを使い始めました。枝を拾ってきて木工細工をしたり、竹を切って竹ぽっくりを作ったりしました。「のこぎりホルダーを作ってから山奥へ行こう」と私が言うと、生徒たちはさっそくダンボールを持ち出して、ものの10分もかからないうちにそれを作り上げて腰に下げていました。そのフットワークの軽さに目を瞠りました。5~6年はひねもす工作をしました。さすが6年生で、だんだんと工夫が精緻になり、アイデアを即興で実現するところに力を感じました。
以上が、秋学期の前半の取り組みでした。後半も一期一会で、ワクワクしながら、取り組みたいと思います。