英語特講の授業

今、英語特講を終えました。中3生3人と中1生1人の四人の参加を得ました。今日はあや先生と二人で指導しました。

英語特講では何をやっているのか?と言いますと、いつも中学で学ぶ英語の作文問題を解いてもらっています。今日は、全員に中1の穴埋め問題を40問近く解いてもらいました。

当然全部できるはずですよね。

ところが、綴りが怪しかったり、前置詞の選択に戸惑ったり・・・。四月から晴れて高校に進学する中3生はほとんどできていましたが、それでも100%ではありません。

彼らの名誉のために申し添えると、一般的な高校生(1年から3年まで)でも、知識のヌケは結構あるものです。まして、中3まで範囲を広げると、もっと正解率は落ちます。厳しく言えば、四則演算があやふやなまま微分も積分もないでしょう。それと同じ悲喜劇が高校の英語の時間だけでなく、大学の授業でも繰り広げられているのが今の日本の現状といってよいでしょう。

その原因は入試問題が機械で採点できるような選択問題が多いことにあるとみています(大学入試は英語の綴りを書かなくてもよい問題が幅をきかせていますね)。

本当の意味での基礎が大事だということをキモに命じてもらうため、山の学校の英語特講では、徹底的に鉛筆を動かし正確に英文が書けるよう指導しています。

もう時効なので書きますが、昔左京区の国立大学(京大と違う方)の入試に「馬」をテーマとした英作文の問題を出しましたが、house や hose が続出し、採点官のみなさんの表情が一気に暗くなったことを思い出します。私は京大でも4年間英作文の採点をしましたので、京大入試も五十歩百歩といったところ。採点していると自分の英語の感覚が狂ってきて、「なんとかしてくれー!」とムンクの叫び状態になります。きっと予備校とかではハイテクな知識を伝授してくれるのでしょうが、そんなものを振りかざす必要はまったくないと断言します。本当に大事なのは中学の文法をガッチリと身につけることです。

野球で例えると、ダブルプレーとか派手なプレーはまったく必要ないです。必要なのは相手の胸に正確にボールを投げることと、正面にきた球を落球せずに捕球すること。外野フライに討ち取っているのに、ポロリポロリとこぼすのでは、試合になりません。

余談が過ぎましたが、上で述べた意味で、今日の参加者は全員じつにしっかりと勉強に取り組んでくれたことに心から敬意を表したいと思います。今日お伝えしたことをこれからの勉強にぜひ生かしてください。必ず英語が好きになり、勉強するほど力がついていくこと請け合いです。