ことば2~3年(2016/10/26)

福西です。
今日はY君がお休みで、Rちゃんとマンツーマンでした。

先週、『一休さん』(寺村輝夫、あかね書房)が面白かったので、今回もそこから『見ても、見ぬふり』という話を読みました。読んだ後も、どんなお話だったかを振り返りました。

以下に、Rちゃんと確認したあらすじを要約してみます。

1)和尚さんが魚を焼いて食べているところへ、一休さんがやってきて、「それは何ですか?」とたずねる。
2)和尚さんは生臭ものを口にしたことがばれてはいけないので、「これはカミソリというのだ」とごまかす。
3)一休さんは、馬に乗った和尚さんとお出かけする。その際、川の魚を見て「カミソリが泳いでいる」と騒ぐ。
4)人が集まってきたので、和尚さんは一休さんが変なことを言う前に先を急ぐ。
ここで「変なことを言う前に」とは何だったかを、Rちゃんと一緒に再現しました。

(私)「小僧さん、これは魚だよ」
(Rちゃん)「だって、和尚さんが前に『カミソリ』だと言ってたもん」
(私)「それは、いつのことだい?」
(Rちゃん)「和尚さんがカミソリを食べようとしてた時」
→和尚さんが生臭ものを口にしたことが世間にばれる

5)和尚さんが「『見ても見ぬふり、聞いても聞かぬふり』という言葉がある」と、一休さんが余計なことを言わないようにくぎを刺す。
6)カラスが飛んできて、和尚さんの頭巾を落とす。一休さんは気付くが、言わずにいる。
7)後で気付いた和尚さんが、「なぜ教えなかったのか」と怒る。一休さんは「和尚さんが、『見ても見ぬふり』と言ったからだ」と答える。
8)和尚さんは、「落としたものは拾うべし」と、(自分ではなく)一休さんに頭巾を拾いに行かせる。
9)一休さんは、拾ってきた頭巾に、(和尚さんの乗っている)馬が落としたもの(糞)も拾って入れ、和尚さんに渡す。

 

読んでいるうちにだんだんと、自分も昔にこれを読んだことを思い出しました。

Rちゃんも『一休さん』に興味を持ってくれたようで、このあと借りていきました。

私も、今度は『吉四六さん』を図書館で借りてこようかなと思います。

 

上記のことは、割とあっさりと、最初の15分ほどの出来事でした。

今日のメインは、俳句をしました。外に作りに行きました。

 

口あけて 親まつ鳥や 秋の雨  一茶

鬼ごつこ 銀杏を踏み つかまりぬ  加藤瑠璃子

 

一句目は以前にした句の復習です。だいぶ間が空いたのですが、Rちゃんは「それ覚えてる」とのことでした。

二句目には、Rちゃんが、「お母さんがギンナンを拾ってきて、お料理に使ったことがある」と話してくれました。それで、近くの別当公園まで、ギンナンとイチョウの木を見に行きました。その道中、俳句を作りました。

この日は、雨がパラパラとしていました。

公園からはRちゃんのいつも通っている学校が見えます。薄暗い運動場、電気のついた体育館。

秋の物悲しい雰囲気を肌に感じながら、Rちゃんは11句作ってくれました。

 

くもの色 青だいだい色 きれいだな Rin