キケローを読む

山下です。
「アルキアース弁護」を読んでいます。

今日は次の行までです。

[25] Itaque, credo, si civis Romanus Archias legibus non esset,
ut ab aliquo imperatore civitate donaretur perficere non potuit.

先行する箇所では、ローマ市民でない詩人が武勲をたたえる詩を書いた功績によりローマ市民権を与えられたエピソードが語られています。

とすると、この引用箇所の最後はピリオドでなく?マークでないかと思いました。

「であれば、私は信じるのだが、かりにアルキアースが法律上ローマ市民でないとしても、将軍によって彼に市民権を与えられるということが起こりえないだろうか?」となります。詩才豊かな彼にとってそれは十分可能である、という確信がこの修辞疑問文に力強さを与えています。