5/18 歴史入門(高校)

岸本です。

昼間は暑いですが、夜は大分過ごしやすくなってきました。
そんな夜のひととき、今日は古代中国の王朝・漢についてお互いに意見を交わしました。

前回は秦の統一と滅亡、そして漢の成立まで話していましたので、今回はまるまる漢の興亡の話をしました。
漢の成立と武帝によるその最盛期、そして最盛期から生まれた社会矛盾。
王莽による新の建国と前漢の断絶、赤眉の乱。
その乱に乗じた劉秀による後漢の復活。
対外的には安定しつつも、内部で拡大を続ける格差。
外戚や宦官、官僚の間の派閥争い。
ついに勃発した黄巾の乱に、三国志の英雄たちが登場してきます。

このように、漢の時代はそれだけでも十分面白い歴史をもっていますが、三国志の観点からも、その舞台が成立した背景を知るという点で、非常に重要な時代になります。
以上の事柄を解説しながら、「秦と漢の違いは?」や「後漢の問題点は?」といった質問を生徒さんに考えてもらいました。
生徒さんは詳しい事は知りませんが、現代から類推して返してくれた答えは論理的で、広い意味で捉えれば正解でした。
やはり歴史は現代を写す鏡なのでしょう。
現代的感覚で歴史を見るのは危険な面もありますが、現代から逃れられない私たちが歴史を理解するには、こうした論理性が重要なのかもしれません。

さて、来週はいよいよ群雄割拠の時代から三国が現れてくる三国志のハイライトに入っていきます。