浅野です。
12章の残りと短い13章の終わりまで読みました。
13章ではプラグマティズムのよくある誤解について述べられていました。それによると、プラグマティズムは「パンとバター」のような実利的な結果のみを追い求めるのではなく、何らかの目的に照らし合わせて考えることだそうです。その目的は美的なものであれ政治的なものであれ何でもよいのです。
アリストテレスやカント派との関係もよく理解できました。プラグマティズムは知が物質的な世界と関係しているという点でアリストテレスと共通ですが、実験を行って物質的な世界によって知を確証するという点で、観察により物質的な世界からスタートするアリストテレスのやり方とは異なるのです。カント派では知と物質的な世界とは切り離されていると考えます。