『ギリシャ語初級/ 中級A・B/ 上級』『ラテン語初級/ 初中級/ 中級A・B / 上級』クラス便り(2016年6月)

「山びこ通信」2016年度春学期号より下記の記事を転載致します。

『ギリシャ語初級』 『ギリシャ語中級』A・B 『ギリシャ語上級』
『ラテン語初級』 『ラテン語初中級』 『ラテン語中級』A・B 『ラテン語上級』 

担当 広川直幸

 ギリシャ語、ラテン語の授業は、基本的に初級、中級、上級の三つのレベルに分けている。これらに加えて、初級から中級への橋渡しとして初中級の授業を開講することがある。大体の目安を言うと、初級は初心者向けの入門、中級は散文あるいは平易な韻文の講読、上級は韻文あるいは難解な散文の講読である。
今学期、ギリシャ語初級ではPeckett & Munday, Thrasymachusを、ラテン語初級ではHans H. Ørberg, Lingua Latina I: Familia Romanaを教科書にして初歩を学んでいる。中級以上はと言うと、ギリシャ語中級Aではアリストテレースの『詩学』を、ギリシャ語中級Bではアリストパネースの『雲』を、ラテン語中級Aではサッルスティウスの『カティリーナの陰謀』を、ラテン語中級BではオウィディウスのArs amatoriaを、ギリシャ語上級では、カリマコスの『アポロン讃歌』を読み終えてからアイスキュロスの『縛られたプロメーテウス』を、ラテン語上級ではCatullusを講読している。さらにラテン語初中級ではM. Hammond, A. Amory, Aeneas to Augustus: A Beginning Latin Reader for College Studentsを用いて実力養成に努めている。それぞれの授業の進度については、学期終わりにホームページに掲載するので、そちらで確認してもらいたい。
通常の授業に加えて、大抵夏期休暇中に講習会を行っている。ギリシャ語とラテン語の講読の講習会をそれぞれ一つずつ開講するのが習慣になっているが、リクエストがあればそれ以外にも、例えば文法に特化した講習会などを開講することができるので、興味があれば気軽に問い合わせてもらいたい。ちなみに、今年の夏は、ラテン語のテキストはまだ決めていないが、ギリシャ語はカリマコスの『ゼウス讃歌』を読む予定である。

(→2016年夏の講習会情報はこちら→ギリシャ語・ラテン語講習会