福西です。
春学期の最終日なので、これまで自分で作った俳句を一覧して見てもらいました。
次に、その中からいいと思う俳句を三句、自選してもらいました。選んでからそれを音読してもらいました。
次に、その三句から一句に絞ってもらいました。
(☆印が自選最終句)
Y君
☆ 雨ふると いっていたのに 雨ふらず
・ 目の中に 雨水はいり 目ぐすりだ
・ ぼくのいえ ざしきわらしが どたばたと
Rちゃん
☆ はっぱには 形いろいろ きれいだね
・ うめぼしは 青うめは見る うめぼしは?
・ あじさいは きれいにだけど 中は虫
T君
☆ 春の日に りょうま先生は 読むがかり
・ 森の中 のぼるだけで たいへんだ
・ 森の中 こんどはおりる かららくだ
自選の理由「季語が入っていない方が年中無休だから」
この頃に作る俳句は、当然、この頃にしか作り出せません。その時その時のテイストがあります。それが、いつか自分自身にとっての「なつかしさ」の源泉、いわば「マイ古典」として定着する日が来れば、と思っています。
この日学んだ、俳句と和歌です。
夕立が 始まる海の はずれかな
一茶(『七番日記』)
かささぎの わたせる はしに おくしもの
しろきを みれば よぞふけにける
大伴家持(百人一首、新古今・冬)
家持の歌でクイズをしました。「季節はいつでしょう?」と。
七夕に出てくる「かささぎの橋」から、「夏」という答えが最初に出ましたが、残念。「秋?」残念。「春?」残念。「分かった、冬!」「正解」です(^^)。ちょっとイジワルでした。すみません。
ではなぜ冬なのでしょう? と第二問を出すと、今度は「白いから!」と答えてくれました。
ちなみにかささぎという鳥のことを、私はこの年まで知らずにいました。「真っ白」の鳥だと思っていました。けれども調べてみると、黒(青)と白のコントラストを持った、カッコいい鳥でした。それも私自身の体験として伝えました。(ぜひ画像検索してみてください!)
後半は、推理クイズをしました。春学期最後ということで、気合が入っていました。
解けた後、Y君が「自分でも思いついた!」と、推理クイズの自作をはじめました。すると「ぼくも作りたい」「わたしも」とT君とRちゃんも書き始めました。
Y君
だい1もん
ある人が、ほしを見ていました。でもほしは、見えませんでした。なぜでしょう。
だい2もん
ささのはをかいだんにおいてあったのにきえました。なぜでしょう。
T君
ある男が、ひるまに、ドアを買いに行きました。けど大きさが、大きすぎたので、ドアを切りました。そしたら、小さくなりすぎたので、もうちょっと切りました。そしたら、ドアは、ぴったりになりました。さて、なぜでしょう?
Rちゃん
しょう太という人が歩いていました。だれかがきぜつしていました。しょう太は、たすけませんでした。でもその人がきぜつからなおりました。なぜでしょう?
いつもと違って、私が生徒たちに質問をたくさんする番でした(笑)。
春学期はこれで終わりです。
クラスで書いてくれたものはパソコンに保存しています。年度の最後にまたテキストデータとしてお渡しする予定です。
【お伝え】
5年生の生徒が結局参加されなかったので、秋学期からはクラスの名称を「ことば2~3年」とします。お伝えまで申し上げます。