中学数学B(2016/6/23)

福西です。毎週コツコツ、それぞれの生徒に進捗が見られます。

Yta君は、文字式の割り算の復習をしました。

$$ \frac{2}{ab}\div \frac{4ab^2}{3}$$

を一本の分数に直すときに、

$$\frac{2 \times 3 ab^2}{ab \times 4}$$

と、ab2を分子に残したままにするような癖がなくなっていました。

すなわち、自力で

$$\frac{2 \times 3}{ab \times 4 ab^2}$$

とできていました。このように不安要素を一つずつ解消していけたらと思います。

連立方程式では、代入法か加減法かの指示が特にない場合は、加減法で統一することを勧めました。

また、式のパラメータをいじる時に、右辺の存在を忘れやすいので、それも気を付けました。

たとえば、

0.3x+0.2y=1

の場合は、小数が目障りなのでひとまず10倍してから考えますが、その時

3x+2y=1

とするとアウトです。右辺は10になります。また、

2x-5y=0

の場合は、左辺を何倍しても、右辺は0のままです。

ただし方程式に慣れたころに忘れてしまっているのが、

0.3x+0.2y+2x-5y

を計算せよ、

という問題です。これをつい10倍してしまうというウッカリがあります。Yta君もSちゃんも引っかかっていたので、気を付けましょう。

 

 

Sちゃんはグラフと関数の続きをしました。先週に引き続き、翻訳すべきパターンを1個ずつ見ていきました。

1)「次の条件の1次関数を求めよ」

→「y=ax+bのa(傾き)とb(y切片)を求めよ」と翻訳。

2)「2点を通る」

→「連立方程式を解く」と翻訳。

3)「(2,1)を通る」

→「1=2a+b」と翻訳。

4)「x軸にx=3で交わる」

→「(3,0)を通る」

→「0=3a+b」と翻訳。あるいはグラフにかく。

5)「y軸にy=2で交わる」

→「b(すなわちy切片)=2」と翻訳。

6)「(2,1)とx軸に対称な点を通る」

→「(2,-1)を通る」と翻訳(y座標の+-を反転)。

7)「(2,1)とy軸に対称な点を通る」

→「(-2,1)を通る」と翻訳(x座標の+-を反転)。

8)「y=3xに平行で」

→「a(すなわち傾き)=3」

9)「y=3x-10に平行で」

→「y=3xに平行で」

→同上

10)「x軸に平行で(5,-2)を通る」

→「y=-2」と翻訳(定数関数)。

11)「y軸に平行で(5,-2)を通る」

→「x=5」と翻訳。

12)「y=3/2に垂直で」

→「3/2×a=-1となるようなaは?」

→「a(すなわち傾き)=-2/3」と翻訳。

13)「y=3/2-10に垂直で」

→「y=3/2に垂直で」

→同上

授業では、12)と13)について特に説明をしました。

 

Ywa君は、不等式と領域の表し方を復習しました。

よくできていたので、自信がついたと思います。

そのあとで、二次方程式(関数)の応用問題を見ました。

二次関数y=ax2

一次関数y=bx+c

の交点を求める問題では、

「交点」

→「(x座標と)y座標が同じになる点」と、まず翻訳します。

そして、yが等しいということなので、

y=ax2=bx+c

ax2-bx-c=0

という2次方程式を導出します。

これを解けば、交点のx座標が求まります。

残りの時間は、三平方の定理の復習をしました。先週言っていたように、2つの似た公式の間で迷うよりも、使いやすい1つだけにあてはめる方が間違いが少ないことを、ちゃんと実践してくれていました。

帰りがけにYwa君から、「必要条件や十分条件のところが今度の試験範囲なので、問題をください」というリクエストがあったので、来週忘れずに用意しておきます。今日やった不等式の領域の図示ともいずれ合流するところです。