福西です。
このクラスでは、ことわざのもとになった話を紹介しています。今回は「無用の用」です。
「用は、役に立つこと。では、無用は?」
というクイズをしました。
T君が、「無は『~ではない』という意味。だから役に立つの反対で、役に立たない?」
と正解を出してくれました。
「役に立たないことが役に立っている」
という、それ自体もクイズになっているような言葉でした。
読んだ文章はこちらです。
注:「無用の用」という言葉自体は、『荘子』の「内篇・人間世」に出てきます。ただ小学生に紹介する都合、ストーリーとして分かりやすい「外篇・山木」の方から取りました。
雁の下りがややショッキングですが、「みんなだったらどっちにする?」と質問したところ、「鳴かない方」が1人、「鳴く方」が2人でした。鳴く方の理由は、「だって、元気がよい方がおいしそうだから」ということでした。なるほどと思いました。
荘子というと、Y君が「エビの話に出てきた人やろ?」と、以前の授業を思い出してくれました。
後半は推理クイズをしました。「簡単な問題と難しい問題と、どっちにしよう?」と聞くと、「難しい方!」とのことだったので、そちらをしました。30分考えてもらいました。その間、「はい」か「いいえ」で答えられるような質問をたくさん出してもらいました。
ビルの6かいで、男がなにかをしながら、まどのむこうをながめていた。
そしておもむろに、まどをあけて、むこうに、とびおりた。
けれども男はぶじだった。それはなぜか?
「命綱はありますか?」「運動神経はいいですか?」という質問に、私はどちらも「いいえ」と答えました。
その後の展開で、だんだん男が「窓拭きの仕事をする人」だと分かっていったのですが、「それだったらおかしいやんか」と、生徒から次のようなツッコミが入りました。
「もし命綱がないなら、その窓拭きの人は、運動神経がいいはず。じゃないと怖くて作業できないはずだから。逆に、運動神経がよくないとしたら、命綱があるはず。」
と。
「なるほど」
とその鋭さに、思わず感心しました。
それなので、命綱の質問については、「はい」に訂正しました。
P.S.
俳句を返却するのをうっかりしていました。すみません。来週お返しいたします。