福西です。
6月1日のこの日にちなんで、「4月1日と書いて、『○○ぬき』。何と読むでしょう?」というクイズから入りました。
エイプリルフールでもあるので、「うそぬき」、「ばばぬき」という発想が飛び出しました。
正解は、「わたぬき」でした。
旧暦は2か月ずれるので、昔の4月1日は単純計算すると、今日この日の6月1日にあたります。
昔は、着物の枚数が夏服・冬服のかわりを果たしていました。そして暑くなって夏を意識し始めた頃に、「わた」を抜いて薄くした(逆に冬を意識し始めた頃には、「わたを入れた」)ので、4月1日を「わたぬき」と言ったそうです。
また、いつと日が決まっているわけではありませんが、衣に対する意識の変化は、今でも「更衣(ころもがえ)」の習慣として残っています。
というわけで、この日はカレンダーが変わったこともあり、「更衣(ころもがえ)」の句を紹介しました。
すずかけも そらもすがしき 更衣 波郷
すずかけは「プラタナス」、すがしきは「すがすがしい」という意味になります。
もう一句紹介しました。
大津絵に 糞(ふん)落しゆく 燕かな 蕪村
俳句を紹介した後は、近所で見つけた燕の巣を見に行きました。(ジュネス隣の散髪屋さんの軒です)。
雛にエサをやりに行き来する親鳥の様子が、みんなの目を喜ばせました。特にT君が「また来ないかなあ!」と幾度も空を追いかけていました。
お店の人から燕の卵の殻をもらって、お礼を言いました。燕の卵がとても小さいことを知りました。
Y君が「種の飛び出すクローバー」のことを俳句に書いてくれました。と、噂をすれば何とやらで、実際にそれを道ばたで見つけました。Y君は「ほらほら、これ、これ!」と喜んでみんなに教えていました。
さわるとね 中のたねがね とびだすぞ Yu
その足で上終公園に行きました。
「あれ、あれ! あれがすずかけ」
と、遊びにはやる生徒たちに、私も一生懸命、プラタナスの木があることを伝えました(笑)。
いい感じに葉っぱを減らした枝のすき間から、空がのぞいて見えました。
「すがすがしい」というのは本当だなと思いました。
暗い色の雲と明るい色の雲とが交錯していました。
サツキのありかも、生徒たちの方が知っていて、たくさん教えてもらいました。
体いくで にじが出てきて 雨がない Rin
あっちはね 雨ぐもだけど あっち晴 Yu
つばめのす ピイピイないて 口をだす Tomoya
私も一句。
燕来る 床屋の風も 更衣 Ryoma