福西です。
5月31日は五月尽(さつきじん)とも言います。この日は、晩春から仲夏にかけての季語を紹介しました。
その中で、つばめ(春)とほたる(夏)のほかに、竹の秋(春)と麦の秋(夏)が引っかかったようでした。
竹は春に葉を落とすのがさながら秋のようであり、麦は夏の色合いが茶色くて秋を思わせるからです。
青梅は『基本季語五百選』(山本健吉、講談社学術文庫)によると、仲夏の季語に分類されていました。
蛍は、疏水にもう飛んでいるそうです。今年は暑さの加減で早いようで、「見た、見た」と生徒たちも言っていました。
そういえば、ここ数週間のテレビの『サザエさん』で、窓の外の光景が菖蒲(夏の季語)だという話題がのぼりました。注意して見ていたら、そろそろあじさいに変わるのかもしれませんね。
この日、紹介した俳句です。蛙も朝な夕な鳴いて、近しい生き物です。
ワんぱくや 縛られながら よぶ螢 一茶
痩蛙 まけるな一茶 是に有 一茶
後半は、百人一首をするか、俳句作りをするかで選んでもらったところ、俳句作りになりました。
それで、山の学校の外に実っている青梅と、サツキを見ました。そのあと、別当公園という近くの公園まで足をのばして、句の種が落ちていないかを見て回りました。
風当たり ベンチの先には 木が二本 Michitada
たぬきさん つばきにかくれて うれしそう Sizuku
青しんごう くるまが走らない なぜだろう Ryohei
次回は、百人一首の「下の句かるた」をみんなで作ろうと言っています。
ちなみに毎週覚えることにしている百人一首には、R君は「朝ぼらけ有明の月と」、Sちゃんは「わたの原やそしまかけて」、M君は「うかりける」を選んでいました。