福西です。
今日はかたつむりの俳句を紹介しました。
かたつぶり 角振り分けよ 須磨明石 芭蕉
ででむしや その角文字の にじり書 蕪村
かたつぶり そろそろ登れ 富士の山 一茶
須磨と明石がイメージが付きにくいかと思い、地図帳を参照しました。
ついで熊本が目について地震の話になったり、生徒が「中国や台湾から手伝いに来てくれている人がいる」と教えてくれて、それらの国や首都を探したりしました。
くまもとで
いっぱいゆれて
何もない
Tomoya
T君は身内の人が熊本におられるということで、この一行あいているところに、私もしみじみと覚えました。
『蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)の争い』という、『荘子』則陽にあるエピソードを読みました。
平易な文章になおしたものを、3人に音読してもらいました。
カタツムリの左の角には「触」という国が、右の角には「蛮」という国があって、土地をめぐって大きな戦争があった、というたとえ話です。一方話の聞き手である梁の王様は、隣国の斉に戦争をしかけようかどうか迷っています。
そこで話し手である賢者は、「地上の国の中に魏があって、魏の中に梁があって、その梁の中に王様はおられる。その王様と、蛮の国(の王様)と、どうちがうでしょうか」と問いかけます。
王様は「ちがわないな」と答えたそうです。
参考:蝸牛角上の争い(授業で使ったプリントです)
最後に、先週しようと思っていた「推理クイズ」を一問しました。ただし今日はT君のひらめきで、一瞬で解かれてしまいました。
「あまり質問することになってへんなあ!」
と生徒たちが言って笑いました。
もう一問するのも野暮に思えたので、残りの時間は外に出て遊びました。竹馬があったので誘うと、生徒たち三人とも興味を示して乗り始めました。はじめての人も、この日のうちに一歩から数歩乗れるようになっていました。
竹馬や うれしさ見ゆる 高歩き 龍雨
またこの句も紹介しようと思います。
最後に、生徒たちの作ってくれた俳句を一句ずつ紹介します。
雨ふると いっていたのに 雨ふらず Yu
はいくはね かきにくいけど やりやすい Rin
雨のあと かえるがたくさん おまつりに Tomoya
“ことば2~5年(2016/5/25)” への1件のフィードバック