福西です。この日は雨降りでした。
俳句入れを渡しました。それで、早く来た人から俳句の短冊を渡して作ってもらいました。できた句は、その日のうちに俳句入れに納めてしまったので、コメントがつけられませんでした。また回収した時につけます。
授業では、次の狂歌を紹介しました。
江戸っ子は 五月の鯉の 吹流し
口先ばかりで はらわたは無し
この「口先」はいい意味で使われています。口ではきついことを言っても、さっぱりしていて、腹に一物持って話すことのない江戸っ子を評しています。
このクラスでは、「五七五七七」を紹介するのははじめてに近いので、音のリズムから説明しました。
そのあとで、百人一首をしました。ルールは「おちらし」で、読手は3年生のT君が買って出てくれました。
勝ちは10枚取ったT君でした。2年生ではRちゃんが札を見つけるのが素早くて、学年差にそん色なく9枚取っていました。「家でもやったことがある」と言っていました。次いでY君の8枚。私は6枚でした。特にハンディは付けなかったのですが、年長者は札を読んだ後に探すことと偶然なったので、それぐらいでもよさそうでした。
百人一首は、微妙に文字が違っていたり、濁音のてんてんがないなどを「あれ?」と思うことを楽しみながら、誰しもパズル感覚から入ります。札が読まれた後も、たとえば「『いつこもおなしあきのゆふくれ』って書いてあるよ」とフォローを入れながら、それを全員でくまなく探し回りました。
「字の最初の方がだいたい一致してたら、取れるよ」とは促しながら、「『ひと』ではじまる札だけ、なんでかしらいっぱいあるぞ」ということが共通認識として広まっていました。バレーボールの「気を引き締めていこう」ではないですが、特にY君が声に出して、気を配っていました。
「ぼうずめくりがしたい!」というリクエストに応えて、最後の10分ほどはそれをして盛り上がりました。
最近『ちはやふる』でにぎわっているからというわけではないのですが、百人一首は、私も思うに、お正月だけに限定するのはもったいないです。普段から国語の教材、古典に触れるチャンスとして意義があります。