福西です。
この日は、先週した「石取りゲーム」の続きをしました。
3年生のT君が、以下のように条件を変えても、必ず勝てるようになりました。
・石の数を、21個→50個、100個に増やした場合
・石の取り方を、1~3個→1~2個、1~4個、1~10個にした場合。
たとえば「石の数を100個で、取り方を1~3個にした場合は、先手後手どちらが必勝か?」
という問には、
「先手」
が答になります。
なぜなら、次のように分析できるからです。
1)最終的に、1個にして手番を渡せば勝ち。
2)そのためには、前のターンで、5個(1+4個)にして手番を渡せばよい。
というのも、
相手が1個取ればこちらは3個、2個取れば2個、3個取れば1個取る
ことで、次に1)を実現できるから。
3)ということは、2)を実現するためには、前のターンで、9個にして手番を渡せばよい。
4)9の前は13、13の前は17・・・と、逆順に考えていく。
5)スタートが100個の場合、その間に4個が何回出てくるかを考える。
4×24=96
96+1=97
97個にして手番を渡せばよい。(あとは4個ずつ減らしていけばよい)。
6)結論:先手として3個取っておけば、必勝となる。
上のように筋道を立てて考える必要があるため、必勝パターンがあることはわかっても、それが先手か後手かと答えるのは、なかなか難しい問題です。
2年生は1)~3)ないし4)のところまで、3年生は6)までたどりつきました。
最初を何個からスタートさせればいいかは、それぞれの理解にはまだ薄い濃いがありました。
一方、途中の相手と自分の取る数の合計を、常に4個に調整することは、共通理解として掴めていました。
一番先に分かったT君には、2年生たちも勝てるように、必勝法を説明してもらいました。ただし、5)と6)のところの説明が難しいようでした。
そこで、2年生のY君は、T君のサポートのもとで、次のようにしていました。
1)1回目は、私(先生)に勝たせておく。そのとき、私が先手か後手か、最初に私が何個とったかを覚えておく。
2)2回戦目で、私と同じ仕方でスタートする。あとは合計4個ずつとっていけばよい。
つまり、必勝パターンがあるのなら、それを相手に実演してもらってから真似る、という方策をとっていました。
2年生のK君とY君には、以下の計算を実際にしてもらいました。
1
1+4
1+4+4
1+4+4+4
…
どこまで続くかな? と思っていたら、むしろ石取りゲーム自体よりもそちらの方が面白くなったらしく、「ぼく、200まで行ったよ!」と、えんえんと計算していました。
1
5
9
13
17
21
25
29
33
37
41
45
・・・
さて、200付近の数はいくらでしょうか?
190いくらか、あるいは200いくらかということは分かります。
つまり、1の位の数さえ分かれば、答えられることになります。
そこで、100を超えたあたりから、1の位に注目してもらいました。
「5、9、3、7、1、5、9、3、7、1…あ!」
となって、以後の計算を非常に楽にすすめていました。
“かず2~3年B(2016/4/27)” への1件のフィードバック