ことば2~5年(2016/4/20)

福西です。

最初に、別のクラスのR君の俳句を紹介しました。

春の時 セミはまだまだ あとすこし  Ryohei

「まだまだ」と「あとすこし」というのは、よくよく考えると矛盾した言葉づかいです。けれども両方一つの句に詰め込んだところに、作者のセミを通して見つけた春に対する気持ちが表れているとコメントしました。ちょうどお母さんがカレーか何かの料理を作っていて、お腹のすいた子供に、「まだよ、まだ。でも、もう少しだから待ってね」と言うような。「もういくつ寝ると」と、歌にもありますが、「あと少し」と思いながら「まだ」を迎える。「春の時」だなあと思いました。

それを受けてRinちゃんが、「ワクワクしながら待ってる時」と言いました。料理のたとえに、自分のお母さんの姿を思い出したようでした。Yu君は「期待しているってことやんな」と言い直していました。

 

この日は、次の俳句を紹介しました。

目には青葉 山ほととぎす 初がつを  素堂

古池や 蛙飛こむ 水のをと  芭蕉

(生徒へのお詫び)

授業で、「山吹や」のバージョンも紹介しましたが、こちらに書きましたように、実際には芭蕉の句ではありませんでした。次回訂正します。習わざるを伝えしかですみません。

 

暗唱の後、外に出て俳句作りをしました。

かいだんは あるいてつかう ものなのよ  Yuu

たけのこは 春においしい たべものだ  Rin

山ぶきや 黄色に花さく 山のみち  Tomoya

それぞれ今年度の最初に作った一句として、大事にしたいです。

 

鉄棒の前のモミジも見てきました。すっかり黄緑に染まっていました。3年生のTomoya君が、「あ、赤いところがある!」と別の木の葉を見つけ、ジャングルジムに登って、より詳しくそれを見ていました。

その時口頭で作ったのが、この句です。

春の空 真っ赤に実る ジャングルジム  Tomoya

それから、大文字山や吉田山の方に見える山桜を数えていました。「六つ見つかった」と言っていました。

あとTomoya君は、空が赤くなるのを待ち望んでいました。別のクラスの友達のSizukuちゃんから聞いていたのか、Sizukuちゃんの「フラココと 風ときょう走 5時5分」の句に触発されて、「5時5分になったら夕日。夕焼けなんや」と5分刻みに時計を見上げていました。実際にはその時の太陽はまだまだ白っぽく茫洋としていました。それもまた春たけなわの光景でした。

ちょうどその時、2年生の二人は森に足を伸ばしていました。その時に何を見つけたかは、残念ながら俳句には落とし込めなかったのですが、戻ってきて「何か黒いものがあった!」ということを伝えてくれました。

【追記】

この日、私はRinちゃんのお兄ちゃんの詩をふと思い出したので、Rinちゃんにそのことを言ってみました。Rinちゃんは、ふうんという感じでしたが、Yuta君は今でもかわらずに妹に思いやりが深いです。

ゆうたがくしゃみをすると

りんちゃんもくしゃみをする

kusyami