浅野です。
今回からは新たに2人の生徒を向かえました。それでもそれぞれの現状や要望がさまざまなので、個別に課題をしてもらっています。
Aさんは引き続いて中1の復習をしました。今回は一般動詞の現在形です。早く終わったので市販の問題集も少ししてもらいました。いつも和訳と英訳をしてもらっているので、簡単そうに正解していました。
Bさんは今回は学校の宿題をしました。その宿題は、教科書の本文を読んで、英語で問いに答え、最後は内容を英語で要約するというものでした。英作文をすると本当に勉強になります。
Cさんは今回はじめての参加でした。中学の全範囲から重要な表現を集めて、和訳してもらいました。およそよくできているのですが、”It is fine.”という文がよくわからず、「それは調子がよい」というように考えていました。天気や時間などを言うときに、英語では意味のない’It’を使うと説明すると、大きくうなずいてくれました。
Dさんは今回は見学ということでした。現在の力を知るためにも、Cさん同様、中学の復習をしました。見たことはあるがよくわからない単語の意味から’don’t have to’と’must not’の違いまで、いろいろと話をし、知識の整理になったと思います。
「およそよくできている」という生徒は、文句なしに中学一年からやり直すといいでしょう。「およそ」という言葉が「完璧に」に切り替
わるまで、何度も繰り返し習得しなければならない「何か」が待ち受けています。ソクラテスの言う「無知の無知」から「無知の知」
に切り替わるプロセスが大切ですね。孔子も言いました。知るとは何か?知らないことと知っていることを区別すること。私は、
大学生に英語を教えていたとき、最初の時間に高校入試の問題を配り、試験をしました。今までの経験で、100点はたった一人も
いませんでした(帰国子女がいると多少やばいかな?と冷や冷やしましたが・・笑)。簡単なこと、しかし大切なことについて、
こちらもその大事さをよくわきまえているからこそ、その真剣さが伝わります。単語にしても、中1で学ぶ単語一語で私は、
1コマ90分の授業をしたこともあります。I am a student. の student だって「生徒」と訳すばかりでは知識として不十分です
ね。学校で普通に勉強すればするほど「偏見」が生じます(しかたないことです)。そのままにしておくのはもったいないですね。
そこで、辞書をひく。すると、意外な単語の顔が見え隠れします。辞書はやはり引かないとダメみたいです。家庭教師×4人という
感じでたいへんですね。そんな中、Aちゃんとのやりとりで「おおっ!」という発見があれば、「みんな、ちょっと聞いて」という感じ
で、その知見を全体に伝える、なども面白いアクセントになりそうですね。It’s fine. について、fine ひとつで、かなり話はひっぱれ
そうですね。先生用に語源の開設の載った大きい辞書を使っていただいてもよいですよ。カウンターにあったかと思いますが、
なければ用意しますね。don’t have to… と must の違いはいい加減なままにしている高校生が半分以上とみて間違いはない
です。未来形にすると will must というのも良く遭遇します。私は、白黒をはっきりつける手段として、英作文を徹底してやら
せます。エクセルにデータベースがあって、そこから無作為に20問抽出し、問題をつくるというプログラムをつくりました。
よろしければ添付してお渡しします。元にしたのは、富士教育、中1~中3ミニテスト(各450円)で、その問題文に出てくる
日本文を抜き出してあります。今中1の問題を開いたら、「これはあなたのですか?はい、私のです。」が見えたのですが、
「私のです」がかけないです。「彼のです」、「彼女のです」となると正解率はもっと下がります。今もあるかしりませんが、
Your’s というスーパーがあります(ありました)。