浅野です。
Aさんは学校での課題で、単語と文章を暗記しようとしていました。ノートに書いたりして覚えようとしていたのですが、眠くなって苦労していました。そうした丸暗記も時には必要ですが、できるだけ自然な文章中で覚えるほうが身につくと思います。
Bさんは目前に迫った英検に向けた過去問演習です。やはり単語に苦労します。語彙を増やすいいやり方はないものでしょうかねぇ。
Cさんはこちらで用意した、中学英語の総復習の続きです。完了形の続きで、”He has been to America.”と”He has gone to America.”の違いなどについて話をしました。前者は普通に「彼はアメリカに行ったことがある」という意味で、後者は「彼はアメリカに行ってしまった(そのまま戻ってこない)」という意味です。
Dさんも同じく総復習の続きです。ヒントのない英作文は最初はかなり難しく感じると思いますが、しばらくやっていくうちに、主語・動詞といった英語の構造に慣れてくると思います。しばらくががんばりどころです。
>単語を増やす
私はエクセルで「単語シート」を作りました。といって別段スペシャルなものではなく。
一般に単語を覚えるときは、全部でこれだけ、という形で「覚えるべき全部」が課題として先に示されます。
それを日割りにして覚えていくので、私はよく「分割払い」式だと称しておりました。それも大切です。
私のシートは(また添付ファイルにしてお届けします)、自分が気になった単語をどしどし書いていくという
レイアウトです。一日に10とか20書き込むこと。この数は学年によって差が出ます。未知の単語を
かくことはもちろん、その派生語でも何でもよいので、一日にこれだけ書き込むというノルマを自分で決める
こと。授業中に書き込んでもよいので、一日に100書くことも本当は無理ではないのです。
それを1ヶ月でも3ヶ月でもつづけると、どういうことがわかるか?というと、「同じ単語を何度も書いている」
ということに気づきます。市販の単語帳だと「重複はない」ので、この発見は得られません。
私の提案は「分割払い」でなく、「コツコツ貯金型」です。50(個)×300(日)=15,000とか、
計算だけだとかなりの数になるのですが、高校生もこうして三年やれば、のべにして4,5万の
単語を書き出すことになりますし、これくらい風呂敷をひろげておけば、センターに出る程度の単語は
十分射程内におさまると思われます。
中学生で英検二級レベルを目指すと、単語で苦労するのは目に見えています。辞書を引き、「貯金を
増やす」楽しさを教えると、結果ではなくそのプロセスを楽しむようになります。ここの導入が難しい
といえば、難しいです。派生語の発見など、脇道にそれる楽しさを教えることがポイントの一つかと
思います。
PS
上で述べたことは、フランス語でもドイツ語でもラテン語でも応用はききます。