浅野です。
Kさんは文法の問題集を家でしてきたとまず報告してくれました。自主的に進めてくれたのが偉いです。その確認をして、さらに続けて取り組んでもらいました。今回難しかったところは、I know that…という構文です。
動詞が二つあるのがややこしいようで、I know thatの部分を隠して普通の文を作ってごらんと言うと簡単にできました。文法的に硬い表現をするなら、thatは文と文をつなぐ接続詞で、S V that S V (+OやC)となっています。さらにthat節全体が主節の目的語(O)になっているわけですね。
そんなにややこしく考えなくても、I think that…という文の場合は違和感がなかったようなので、それと同じなのだと思ってもらえれば十分です。
Sさんは学校でのプリントをしていました。英作文に苦労していて、
「ますます多くの大人が子育ても料理もできなくなってきている。」
という文を英語でどう書けばよいのかと質問されました。それぞれの語句は和英辞典を引けばわかるのですが、全体の書き方が難しいです。「AもBも~ない」を”neither A nor B”、「ますます多くの大人が…」を”more and more adults …”とすればうまくいきます。
”More and more adults can neither raise their children nor cook.”
とすればよいでしょう。こうした構文を辞書で探すのは難しいので、参考書を見るか、誰かに聞くほうが早いです。
Yさんも自分で課題を進めていました。
「私が昨日読んだ本は私を悲しませた。」
という主旨の英文を書くのが難しかったようです。主語は”the book I read yesterday”でよいとしても、動詞に何を使えばよいのでしょうか。この場合は使役動詞の”make”を使えばよいのです。”make+O+C”で「OをCの状態にさせる」という意味になりますから。
The book I read yesterday made me sad.
ですね。この”make+O+C”は非常にしばしばもちいるのに、日本語にはない発想なので戸惑いがちです。
いつも感じますが、浅野先生の英語の説明はほんとうに「わかりやすい」です。生徒の疑問に即し、ぴったりの例文がポンポン飛び出してきます。複数の異なる学年の生徒が集っているクラスですが、一人一人の質問にじつに温かく解説されている様子は、他の生徒にとって安心できるものです。そして、自分も自分の疑問を隠すことなく、先生に聞いてみよう、という前向きな気持ちにさせられます。このプラスの相乗効果こそ、クラスで学ぶことの意味ですね。先生ご自身は、そんな難しいことを別段意識されず、ただ「教えることが好き」というお気持ちで取り組んでおられるのだと拝察いたしますが(笑)。