0204 山の学校ゼミ(倫理)

浅野です。

 

ニーチェの『善悪の彼岸』を読みました。

 

『ツァラトゥストラ』よりはわかりやすく説明されているとはいえ、なかなか難解です。プラトン、デカルト、カントを批判する切れ味は鋭いです。デカルトの「我思う、故に我あり」を、「思う」から「我」を引き出すのは主語を必要とする言語的な特徴を考慮しても独断であり、それ(エス)が考えるのように言えるではないかという見解は、言われてみればもっともです。後にフロイトはここから無意識という理論を作り上げたということもあります。