山下です。
今日は、16、17節を読みました。印象に残った箇所を訳してみます。
「文学万歳!」といっている一文です。
Quod si non his tantus fructus ostenderetur, et si ex his studiis
delectatio sola peteretur, tamen (ut opinor) hanc animi adversionem
humanissimam ac liberalissimam iudicaretis.
仮にもしこれらの人物において、これほどの収穫が見られなくても、またもしこれらの研究から単に楽しみだけが求められたとしても、私が思うに、この精神の気晴らし(=文学研究)はもっとも人間的で自由人にふさわしい営みであると諸君は判断するだろう。
Nam ceterae neque temporum sunt neque aetatum omnium neque locorum:
haec studia adulescentiam alunt, senectutem oblectant, secundas res ornant,
adversis perfugium ac solacium praebent, delectant domi, non impediunt foris,
pernoctant nobiscum, peregrinantur, rusticantur.
というのも、他の(気晴らし)はすべての時間、年齢、場所にふさわしいものではない。この(文学の)研究は若者を育成し、老年を楽しませ、順境を飾り、逆境においては避難所や慰めを与え、家にあっては喜びを与え、外にあっては邪魔にならず、我々と共に夜を明かし、外国を旅し、田舎暮らしをする。