福西です。
この日は、久々に暗唱のおさらいをしました。たとえば上杉鷹山の次の句は、復習して、以前よりも一段と生徒たちの腑に落ちた様子でした。
なせばなる=やれば( )
なさねばならぬ=やらなければ( )
なにごとも=どんなことでも
ならぬは=( )のは
人の=その人が
なさぬなりけり=( )からだ
今( )で示したところを生徒たちに言い当ててもらったのですが、その声の大きさに、私も元気をもらいました。Rhei君が、「『ぬ』は『ない』っていう意味なんやな」と気付いて発言してくれていました。
「なせばなる」──行うは難しですが、志はいつでも高く持ちたいものです。
また思い返すと、諸子百家の名句では、孫子をよく引用してきました。この日は「風林火山」と「常山の蛇」に一番よく声が通っていました。
孔子の「吾十有五にして・・・」をおさらいした時には、Rtaro君が「オレの好きなやつや」と思い出してくれていました。
最後に上の勢いに乗じて、諸子百家のうちでまだ紹介していなかった、墨子の句を紹介しました。
良弓は はりがたし、
しかれども もって
高きに および
深きに はいる べし。良馬は のりがたし、
しかれども もって
重きに にんじ
遠きに いたす べし。良才は れいしがたし、
しかれども もって
君を いたし
尊きを みる べし。
──『墨子』親士第一、6
「良弓は張りがたし」──ぜひ、生徒たちが心のどこかに留めておいてくれたら、私も嬉しいです。