岸本です。
前回は病み上がりだったためか、調子がよくないようでしたが、今週は完全回復したようです。
これからまた、寒さも増すでしょうから、体には気をつけてください。
今日は単語の確認と、プリントで問題演習を行いました。
例えば、長らく苦労してきた”small”の単語もしっかりと綴れるようになりました。
それでも、新しい単語では母音のミスなどが目立っていました。
来週は、その復習に重点を置いて、単語の確認を行っていきます。
その後、生徒さんから質問がありました。
「”speak”と”talk”の違いは?」という質問です。
私は経験から、感覚的に使い分けていますが、中学一年生にとっては、あまり違いが分からないようでした。
しかし、こうした類義語の使い分けは、表現を豊かにする上で欠かせません。
そこで、今後同様の疑問を持った時にも対応できるよう、辞書を引いて、自分でこの問題の答えを探すように、伝えました。
たいてい辞書には、類義語の使い分けについての項がもうけられています。
初学者用の辞書も例外ではありません。
そこを参照することを、身をもって学んでもらったのです。
辞書によれば、「”speak”と”talk”はほぼ同義語だが、後者は軽い話題に良く用いられる」ということでした。
私の感覚としては、”speak”は「語る」、”talk”は「しゃべる」でしょうか。
専門家ではないので、もしかしたらネイティブとは相違があるかもしれません。
もし、何かご存知の方がいれば、コメントで指摘してもらえればと思います。
しかし、質問の答え以上に、こういった違いに疑問をもってくれたことは、言語を学ぶ本質的な部分を指摘しているよう私には思え、本当に喜ばしい限りです。
続いて、先週からの続きとして、「複数形」についての問題を解いてもらいました。
単数形の文(be動詞の文)を複数形の文に書き換える問題では、名詞のみならず、動詞や代名詞も変化させる必要があり、そうした点に注して解いてもらいました。
その際、これまで学んだ代名詞(I, you, it, he, she, this, that)の複数形も、表を書いて、一緒に確認しました。
特に人称代名詞の変化は、単複に加え、格による変化もあるため複雑です。
しかし、ここを覚えてしまえば、中学英語の難関の一つをクリアしたことになるでしょう。
早いうちに覚えてしまうことが大事です。いつか、これについても確認をしたいと考えています。
とりあえず、複数形についての文法的な事柄は、ほとんどできていました。
他の単元で出てきた時にも、しっかり解けるようになっていると、思います。
来週は、単語の確認と、形容詞の話をしようと考えています。
"speak"と"talk"に関しては、前者は話し方重視、後者は話す相手重視だという説明を参考書で読んだことがあります。例を挙げると、音を発する機械はスピーカー(speaker)で、人と人が話すテレビ番組はトーク(talk)番組です。逆ではないのですね。これもネイティブの感覚と一致しているかはわかりません。
ついでに言うなら、"say"は言う内容重視で、"Today’s paper said it will be fine tomorrow."(今日の新聞には明日は晴れだと書いてあった。)のような使い方がありますし、"tell"は幅広く「伝える・わかる」という意味を持ち、人を直接目的語に取ることが大きな特徴です。
そのようなことを気にするなんて、彼はセンスがありますね。
>そのようなことを気にするなんて、彼はセンスがありますね。
同感です。
この質問のポイントは「言う」に関してだけのものではないわけです。
ひとつの日本語の単語と複数の英語の単語が対応しているパターンに遭遇した際、どのようにしてその英語の単語を使い分ければよいのか?という問題を彼は気にしているわけです。「見る」しかり、「学ぶ」しかり、です。see / watch, learn / study…etc.
岸本先生が指導してくださったように、辞書を調べると浅野先生が説明してくださったような説明が得られます。疑問を自分で解決できれば、これにまさることはありません。岸本先生には、辞書を読む姿勢を教えてくださっていることに感謝いたします。