浅野です。
中2の中盤は不定詞が山場です。
Kさんは不定詞の難しさを意識しています。3用法の使い分けもまだ少し怪しかったです。また、to不定詞の名詞的用法と動名詞との使い分けという問題はここで初めて意識するようになったようです。enjoyやfinishは動名詞だけを目的語に取るというルールです。この日は何度もそのルールに突き当たったので、十分に意識してもらえたことでしょう。
Oさんは時間の最初にto不定詞の用法の見分け方について質問してくれました。to不定詞の目的語が欠けていたら形容詞的用法なのに、目的語が欠けていない形容詞的用法もあるという疑問を持ったようです。この件に関してはおっしゃる通りです。目的語が欠けていたら必ず形容詞的用法ですが、目的語があると形容詞的用法ではないということではありません。逆は必ずしも真ならずです。余計にややこしい説明になってしまったかもしれません。しかしそこまで英文を観察して構造を見抜いてくれたことには脱帽です。
先生がおかきのとおり、山場ですね。3つの用法(名詞、形容詞、副詞)の区別をどうしたらできるか?ということについて考えると、意外にも、日本語についてじっくり考えることになります(日本語でも、形容詞と副詞の区別があいまいな人は多いです)。
品詞の区別がきっちりできるようになると、これまた意外にも辞書をひくのが上手になります。じょうずになるとは、無駄なひきかたをしなくなるということです。hard は形容詞も副詞もあります。文の中での働きが形容詞だとわかるなら、辞書の説明の半分(=副詞の説明)は読まなくてすむでしょう。
こうした文法をきっちりと学ばなくても、英語が得意になる道はあるにはあります。しかし、単に英語だけを考えるのでなく、細部まできっちりと約束事を理解する力を養うためにも、文法の勉強を大事に考えてもらえたらと思います。