福西です。このところは漢字をしています。この日は、「漢」という国の名前から、古代中国の王朝名、特に「春秋の五覇」と「戦国の七雄」を紹介しました。
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春秋時代では「晋」(しん)が一番強力な覇王だったのですが、その後、三晋(韓・魏・趙)に分裂して弱くなってしまいました。
戦国時代になると、「楚・秦・燕・斉・韓・魏・趙」という国々が互いに勢力争いをします。その途中、「呉と越」という国が新たに力をつけてきます。以前、孫子の兵法の暗唱の時に「呉越同舟」(常山の蛇のくだり)を思い出してくれる生徒がいたので、それを復唱しました。
T君が三国志を知っていて、「魏・呉・蜀」「曹操、劉備、孫権」という名前を挙げてくれました。
自分がもし国を作ったら、どういう国号(一字)にするか、また「~王」(おくり名)がいいかを考えて書いてもらいました。どの生徒も、自分の名前の漢字を好んで使っていました。
本読みでは、『蜘蛛の糸』(芥川龍之介作、遠山繁年/絵、偕成社)の続きを読みました。やはり絵がいいのか、生徒たちは食い入るようにして見てくれていました。地獄に頼りなく揺れる蜘蛛の糸の印象とともに、「カンダタ」という名前が焼付いたようでした。
7/1
漢字で「巻物」を作りました。
いろいろな部首の漢字を取り寄せて、鳥シリーズ、魚シリーズ、獣シリーズといったお手本を持ってきました。
たとえば天気シリーズだと、「雨に田」で「雷」、「雨に云」で「雲」などです。
「「秋刀魚」でなんで「サンマ」なの?」とはRhei君。秋の魚で、刀のようにまっすぐだから、ということですが、そのような当て字も中には含まれています。
Rtaro君は漢字が好きで、ずっと書き続けで、長い長い巻物を作っていました。
一方、T君は既存の漢字を写経するよりも、自分で新しく創作する方に興味があるようでした。