『ロボット工作』(クラス便り2015年6月)

「山びこ通信(2015年度春学期号)」より、下記の記事を転載致します。

『ロボット工作』

担当 小坂 諒

 このクラスでは、Arduinoを使った4足歩行ロボットを製作しています。本来ArduinoではC言語をベースとしたプログラミングが必要なのですが、最近では初心者向けの開発環境も整っており、プログラミングが未経験でもArduinoで気軽に電子工作をすることができます。このクラスでもArduBlockという感覚的にコードが書くことのできるツールを用いて、Arduinoの基礎から電子工作に挑戦しています。まずはLEDを点滅させ、次はロボットの関節に使うサーボモーターを動かし、その次は複数のサーボモーターを、その次はロボットにモーターを組み込み歩くためのコードを考える、というように少しずつではありますが、段階を踏んでロボットを完成へと近づけていきます。とにかく難しいことは考えず、まずやってみるというスタンスで授業を進めています。みんなで一緒に作るのは4足歩行ロボットが歩くところまでで、それ以降は、制御基板を小さくしユニバーサル基板に半田付けしたり、各々がロボットにどんな動きをさせたいかや、載せたいセンサーなど決めてオリジナルのロボットを作っていく予定です。「プログラミング」「電子工作」という言葉はその分野以外の人からすると、とても縁の無い言葉に感じるかもしれませんが、「プログラミング」と「電子工作」は近年、分野の壁を超えて非常に身近になっており中高生どころか小学生でもコードを書く時代です。生徒達にとってこの経験が将来の視野を広くするものであってほしいと強く思います。