福西です。
Sちゃんは学校の範囲がだいぶ先へ進んでいて、「一次式の演算」や「一次方程式」をしています。
進んではいますが、Sちゃんは学校で出されたたくさんの課題を、ムラなく取り組んでいる様子なので、練習量は十分と見受けます。この日出した問題でも、ほとんど合っていました。ただ、分数が入り混じると、時々、
5÷3x=5x/3 (xを上にあげてしまう)
というようなミスが見られました。これは大事な間違いなので、それを指摘しました。
また、符号の処理で、Sちゃんは丁寧に( )でくくって計算しているのですが、それも善し悪しのように思われました。
九九同様に、暗算できるところは頭でしてしまう方が、手の書き間違いからは救われます。(Sちゃんはもう十分慣れてきたので、最初の頃のように( )をつける必要がなくなってきました)
たとえば、
「(a+b)から(-a+b)を引く」
という問題がある時、
(a+b)-(-a+b)
という式を立てた後は、なまじ、かっこを大事にしすぎて、
(a+b)+(+a-b) ←( )を書くことに気を取られて、第2項で(+a+b)とする危険性がある
とはせずに、
a+b+a-b
とダイレクトにかっこを外した方が無難です。
また、第2項の符号を
-(-a+b)=(a-b)
と先に処理しておく方法もやや危険です。
その結果を「足す」のではなくてまた「引いて」しまって、
(a+b)–(a-b)
と二重に符号を処理してしまうミスが実際にありました。
それなので、省略できる部分と、手順とにおいて、癖をつけ直してもらいました。
他にも、たとえば、
(x+y)+(3x-4y)
という式を見たら、
(1+3)x+(1-4)y
と、( )を復活させて書かずに、
いきなり
4x-3y
とするので十分です。