中学・高校数学B(2015/6/25)(その2)

福西です。

Sちゃんは学校の範囲がだいぶ先へ進んでいて、「一次式の演算」や「一次方程式」をしています。

進んではいますが、Sちゃんは学校で出されたたくさんの課題を、ムラなく取り組んでいる様子なので、練習量は十分と見受けます。この日出した問題でも、ほとんど合っていました。ただ、分数が入り混じると、時々、

5÷3x=5x/3  (xを上にあげてしまう)

というようなミスが見られました。これは大事な間違いなので、それを指摘しました。

また、符号の処理で、Sちゃんは丁寧に( )でくくって計算しているのですが、それも善し悪しのように思われました。

九九同様に、暗算できるところは頭でしてしまう方が、手の書き間違いからは救われます。(Sちゃんはもう十分慣れてきたので、最初の頃のように( )をつける必要がなくなってきました)

たとえば、

「(a+b)から(-a+b)を引く」

という問題がある時、

(a+b)-(-a+b)

という式を立てた後は、なまじ、かっこを大事にしすぎて、

(a+b)+(+a-b)  ←( )を書くことに気を取られて、第2項で(+a+b)とする危険性がある

とはせずに、

a+b+a-b

とダイレクトにかっこを外した方が無難です。

また、第2項の符号を

-(-a+b)=(a-b)

と先に処理しておく方法もやや危険です。

その結果を「足す」のではなくてまた「引いて」しまって、

(a+b)(a-b)

と二重に符号を処理してしまうミスが実際にありました。

それなので、省略できる部分と、手順とにおいて、癖をつけ直してもらいました。

 

他にも、たとえば、

(x+y)+(3x-4y)

という式を見たら、

(1+3)x+(1-4)y

と、(  )を復活させて書かずに、

いきなり

4x-3y

とするので十分です。