福西です。昨日は、論理パズルの2問目をしました。(一人、修学旅行のためお休みでした)
○わら △木のえだ □レンガ
上のように三びきのこぶたの家がならんでいます。わらは長男の、木のえだは次男の、レンガは三男の家でしたが、気分をかえようということで、おたがいの家に引っ越しをしました。
さて、三男のこぶたが「ぼくの新しい家は、長男の家のとなりだよ」といいました。このことは、長男がレンガの家にすんでいればうそで、そうでなければ本当です。
そして、三びきとも、以前とはべつの家にすんでいます。三びきの新しい家は、それぞれどこでしょう?
H君の解答
長男を1、二男を2、三男を3とよびます。
ぼくは家のくみ合わせを三通り考えました。
まず、わらは1は住めないので2と3。
木の家は2が住めないので、1と3。
レンガの家は3が住めないので1と2。
そしてぼくはレンガの家に目をつけました。そして2通りのパターンを考えました。
1)
1つは、1がレンガに住んだとき。
3のいっていたことはウソになり(3は)わらになります。
そしてのこった2は木になります。
でも2はもともと木なのでむじゅんがおこります。
ということはこれは無理になります。
2)
そして、あと一通りは2がレンガに住みます。
そしたら3のいうことが本当になり、3は1のよこになります。
そして1がわらには住めなくて木になり、のこった3はわらになる。
(完)
H君は、自分で「何に目を付けたか」を書いて、それに基づいて論理展開してくれました。
T君の解答
【答】
A・・・3
B・・・1
C・・・2
注(用語の定義が抜けているので補足します)
A:=わら、B:=木のえだ、C:=レンガ
1:=長男、2:=次男、3:=三男
【証明】
1)
もし、3が、(Bにすんでいたとする。)Cはもともとすんでいたから、なくて、3がBだと、1がCに行くから2はAにすむ。
けど、それだと、3の言っていることがうそになる。けど3のとなりに1がきているからちがう。
2)
なので、ちがう方法はあと一つしかありません。それは、(3がAにすむ場合である。)Aに3がすむと、Cにも3はすんでいたから、ない。なのでBは2がすんでいて、3はAをとったから、のこるのは1だけだから、Aは3で、Cでのこっている子ぶたは2だけだから、Cは2になって、Aは、3。
Bは、1。
Cは、2で、1のいっていることは本当である。
T君は、「3(三男)がどこに住むか」に注目して、場合分けを完成させてくれました。
Y君の解答
【答】
わら・・・三男(以下3)
木のえだ・・・長男(以下1)
レンガ・・・次男(以下2)
【証明】
家は三つあるので、三人の選たくしは3×2×1=6になる。しかし、全員が前とべつの家にすんでいるので(上からわら、木のえだ、レンガの順で)、「1、2、3」「1、3、2」「2、1、3」「3、2、1」などはありえない。
残ったのは、「2、3、1」と「3、1、2」だが、「2、3、1」の場合、長男がレンガにすんでいるので三男の言うことはうそだということになる。なのに長男と三男はとなりあっているのでむじゅんが生じる。
「3、1、2」のときは長男は木のえだにすんでいるので三男と長男は家がとなりということになる。そして、実際にとなり合っていてむじゅんはない。
したがって、わら=三男、木=長男、レンガ=次男になる。
Y君は、去年した「順列・組み合わせ」の考えを応用していました。そして6通りのうち、4通りについてはありえないことが自明なので、残る2通りに範囲を狭めて場合分けを完成させる、という作戦を取っていました。
今回は、三者三様に自分なりの解き方が見られました。そのことに各自、自信を持っていいと思います。その調子です。