浅野です。
江戸時代の思想家で、今回は石田梅岩を見ました。
石田梅岩といえば商人擁護が特徴的です。商人が得る利益は武士がもらう給料と同じで道にかなったものであるという主張です。
この主張の画期的さを理解するためには、当時にあった商人批判を踏まえる必要があります。商人は何も生産せずに右から左へと物を流して不当な利益を得ているという批判です。
現代的な感覚からすると梅岩の主張でさえ穏当なもので、むしろ商人は普通なら売れないものをうまく買いたくさせるという仕事をして利益を得ていると正当化するのが一般的でしょう。このあたりは需要が強いのか供給が強いのかという経済学的な話にもつながります。