高木です。
昨日のかず2年生のクラス(水曜日第一週:4月9日)もやはり、自己紹介からはじめました。
将来の夢を聞くと、ケーキ屋さん、画家、ドラゴンクエスト・コレクター…と、それぞれ個性的な答えが返ってきました。
「『ガカ』ってなに?」とK君がきくと、Y君がホワイトボードに、パレットと筆を持ってタブローにむかうベレー帽の画家を、ほんの数秒で描きあげてしまいました。私の目にはY君は、その画家そのものに見えるのですが、Y君の将来の夢は、やはりなんといっても、ドラゴンクエスト・コレクターなのです。
今回はドリルには入らず、かずのパズルをしました。
そのパズルは、正方形の枠内に散在する同じ記号どうしを線で結ぶのですが、その線は交わってはいけないし、枠からはみ出してもいけない、という条件付きのものです。
何度も線を引き、配布したプリントがくしゃくしゃになるまで消しゴムで消しました。見つけだした唯一のラインは輝かしいものですが、記憶に残るのはむしろ、消え残った試行錯誤の跡かもしれません。
「白墨で黒板に図形を描くと、さらさらと白い粉がこぼれて黒板の上を奇蹟のようにゆっくりとすべっていく。その鱗粉のような粉を見ていると、私はいつも自由な空想がたのしめた。白墨はすこしずつへりながら、気がつくとすっかり小さくなっている。けれども、いつでも消せる白墨の線が描いたことは、ときに生涯忘れられないものとなる。」(松岡正剛『フラジャイル』)