高木です。
新しいドリルを始めると、出題の文章につまづくことがあります。
計算式に表すと、これまで解いてきたものと変わらないのに、問題文から式を導き出すのが、難しいことがあります。それが「文章題」の大変なところです。ドリルが新しくなると、同じ性質の問題でも文章表現が微妙に変わります。丸付けをしていると、引く(−)べきところを足し(+)ていたりして、何人かが同じ問題で同じように間違えているのが見受けられます。早く解こうとすると、いきおい文章中の数字しか見なくなりがちですが、やはり文章をきちんと読み取ることが大切ですね。
「かず」(算数)といっても、それは数字という記号をつかって論理的思考を養うことですから、言語のしくみに関わることでもあります。裏を返せば、問題文を正確に読むことは、「かず」の本質を学ぶことの一環なのだろうと思います。この段階には「理系」と「文系」の差はありません。
分からない問題があると、子どもたちは手をあげてくれますが、いざ私が隣に座って、問題文をゆっくりと一緒に読み返してみると、もうそれだけで「あ、わかった!」と言ってくれることがあります。
今日は、JさんとR君が新しい2年生のドリルに突入しました。ドリルのページが残り少なくなってくると、「一冊やり終える」という目的感も手伝ってか、いつも以上に集中力が高まります。そしてその頑張りに触発されて、クラス全体の雰囲気がピリッとひとつになります。R君はクラスの時間が少し過ぎても、「ドリルを最後までやりたい!」と言って、Jさん同様ドリルを一冊やり終えてくれました。達成したときの彼/彼女らのあの笑顔には、なにものにも代えがたいものがあります。
山下です。
>達成したときの彼/彼女らのあの笑顔
四月からずっと一貫して大切にされてきたモチーフですね。この笑顔は孤立したものでなく連鎖するものであり、みなの共有財産だと思います。