高木です。
最近はとくに、子どもたちの自主的な「かず」の取り組みに、驚かされ続けています。
私が山の学校に着いたとたんにR君が自分の書いてきた作文を見せてくれたのは「2/4 ことば2年生」のエントリーに書いたとおりですが、そのとき実はYu君の方は、家で作ってきた直方体の車を私に見せてくれていたのです。
今やYu君は、目盛りを読むことに何の抵抗もありません。自主的に、定規の目盛りを読んで、方眼紙に線を引いて、展開図を描いて組み立てて、直方体を作ってくれます。家で作ってきてくれた車は、金色と銀色の色鉛筆で綺麗に塗られていて、彼がそれを大切にしていることが、よく伝わってきました。
Yu君は、「ことば」が終わって「かず」が始まるまでの休み時間にも、周りがいくら騒がしかろうが、ひとり黙々と新しい多面体づくりに没頭していました。本当に、好きなのです。そしてこうして夢中で取り組むことで、しらずしらずのうちに「長さ」と「図形」の感覚を体得します。
今回はYu君のことばかり書いてしまいましたが、こうした自主的な取り組みは、Yu君にかぎったことではありません。Yo君は、先週とりかかったばかりのドリルに、家でも取り組んで、もう仕上げてくれていましたし、K君は、消防車型の美しい七面体を家で作ってきてくれ、クラスの初めに見せてくれました。R君、Hちゃん、Jちゃんは、今日また新たな多面体を完成させてくれました。
これからも、学びの雰囲気づくりに、努めたいと思います。
こうして先生のかかれた文字を通して想像して見ると、子供たちの活動は本当におもしろいものですね。大人のように、国語と算数と図画工作とを区別せず、それらを渾然一体とした形で受け止め、理解し、自分流に表現できる大きな力を有しているのだという点を強く感じます。