福西です。2月に入り、前日から雪が降っていました。
俳句を少し書いてもらった後に、次の和歌を暗唱しました。
きみがため 春の野にいでて わかなつむ
わがころもでに 雪はふりつつ
── 光孝天皇
この日は、立春の前日でした。本当は以下の理由で一月中に紹介するのがふさわしかったのですが、「暦の上では春でも、まだまだ寒いなあ」という主旨では通じると思って、紹介しました。
「若菜」というのは、春の七草のことです。七草と言えば、一月七日に食べる、例の七草粥。「わがころもでに」の歌は、その当時から無病息災を願って、七草を摘んで食べる習慣があったことをほんのりとなつかしく思い出させてくれます。
歌の趣旨は、「(あなたのために)七草を摘んでいたら、(私の手元に)雪が舞い降りてきました。暦の上では春でも、本当の春はまだ遠いのですね」というものです。
歌の作者は、(しいて覚えてもらうつもりはなかったのですが)、「こうこうてんのう」という発音が覚えやすかったようで、E君が好んで口ずさんでいました。すると、Rちゃんやみんなも気に入ってくれたようでした。
また以前に暗唱した、「ふじのたかねに ゆきはふりつつ」の歌も、M君は一緒に思い出していました。
早めに覚えられた生徒には、もう一つ歌を紹介しました。
せり なずな
ごぎょう はこべら
ほとけのざすずな すずしろ
これぞ ななくさ──『河海抄(かかいしょう)』より
七草と言っても、現代の我々にはイメージが付きにくいと思ったので、暗唱とあわせて写真で「ならべかえクイズ」をしました。(本当は、実際に積んで来れたらいいのですが…^^;)
(写真はすべてwikipediaからお借りしました)
答は、4→5→1→6→7→3→2の順で、歌の通りになります。
「ごぎょう」のことを「ははこぐさ」として知っている生徒がいました。一方で、はこべ(ら)の花は、全員見分けがつきませんでした。
(私は子供の頃、 この「はこべ」が大好きでした。また「ごぎょう」や「ほとけのざ」はずっと知らずに育ちました。時代ってそういうものなのだろうなと思いました。)
おさらいでは、先週した和歌と俳句を忘れずに覚えてくれていました。そう言えば、先週「がんばってくる!」と言っていた生徒たちが積極的に声を出していました。
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以前から、E君が「百人一首をしたい!」と言っていたので、久々に「おちらし」をしました。
いつもは生徒同士で組を作ってするのですが、毎回それでは飽きてしまうとも思ったので、今回は、「私」対「生徒たち」でしました。いつもと違う雰囲気に、「やったー!」と言ってくれました。
読みは、朗読用のアプリに読んでもらいました。
おちらしという、「どこに何があるか分からない」状況だと、生徒たちの方が強いということが分かりました。(苦笑)。これはBクラスでもやったのですが、同じ結果でした。
鵜の目鷹の目で、手の多さもあり、あっという間に札がさらわれていきました。
結果は、私が6枚…(^^;)。一方生徒たちは全員が、一人それ以上の札を取っていました。(なので「個人戦」でも私には「勝って」いました)。
Rちゃんが18枚という、ダントツの強さで、日頃の成果を見せつけていました。
他の生徒たちも、それぞれに取れた嬉しさが積み重なって、満足そうでした。
とりわけ、以前にした時には、1枚を頑張って取っていたSちゃんが、今回は10枚以上。さぞ自信がつき、嬉しかっただろうと思います。
(M君だけはあとで一人、13枚をくやしそうに数えていました)
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『火よう日のごちそうはひきがえる』は、79ページまで進みました。ウォートンがミミズクの「ごちそう」になる当日、ウォートンを救出しに来た者たちがいました。物語の冒頭で出会ったネズミたちでした。
さて物語は、このまま「危機一髪」、そして「ミミズク悪し」で終わってしまうのでしょうか…。実は、この後の展開に、まだもう「ひとひねり」あります。それは、なかなか「グッとくる」ものがあります。