福西です。
今回は、Sちゃんがまたドリルを1冊仕上げてきてくれました。そして丸付けで△だったところをフォローしました。
これは普通にしようとすると、
6
× 12
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12
6
72
となりますが、そこは工夫して上下を逆にすると、
12
× 6
----
72
と、一段の計算ですみます。これは0の多い場合にも関係があります。
2)0の多いかけ算
12×600
これは、
12
× 600
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とすると0の計算が冗長なので、次のようにします。
12
× 600
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72
ここでSちゃんは、「そっか、12×6だけしたらいいのか」と理解してくれました。あとは0をつけるだけでいいです。
そこで、1)と2)の複合として、60×1200のような場合はどうしたらいいでしょうか。60と比べると1200の方が桁が大きいですが、0の部分は本質的ではありません。すなわち6と12を比較すると、12の方が桁が多いことになり、それを上に置くとOKということになります。つまり、
1200
× 60
とするのがベストでしょう。このように工程を1個でも減らすことで、ミスの起こる可能性を減らすことができます。計算で楽することは決してサボることではなくて極力間違いを減らす努力だと私は思います。
さて、Sちゃんは、一冊を終えるとさらに頑張りが増すようで、次のドリルもさっそくお家から持ってきてくれました。4年生の「計算」と「算数」のドリルです。Sちゃん曰く、「(まだ習っていない範囲なので)どこまでできるか分からないけれど、がんばってみようと思う」との意気込みでした。Festina lente!(ゆっくり急げ)で応援しています。
その後、以前コンパスで「ばら」を描いてくれたので、今回も新作がないかたずねてみたら、「あさがお」を教えてもらいました。そして描けた絵柄に対称に色を塗ると、きれいになることも発見しました。せっかくなので来週もし時間があれば、昔流行りの「スピログラフ」(歯車をぐりぐり回して模様を描くもの)を体験してみようと思います。
さて、残りの時間は、ストローで多面体を作ることをしました。先週、点・線・面の個数について平面で考察することを予告しましたが、その前に、多面体がどんなものか、もう少し身近に触れてもらってからと考え直しました。
(正四面体、正六面体、正八面体(に近い立体))
作り方は、以下の通りです。ゴムひもを通すだけで、とても簡単です(適当にやってもできます)。
(四面体の場合、まず3本ストローを通します)
(3本目を通したひもを1本目に入れ直します)
(引っ張ると、頑丈な三角形ができます)
あとはこの三角形を隣に1つずつ増やしていくだけです。さて、四面体を作るのにこのあとストローは何本いるでしょうか?
1)あと3面なので、3本×3面=9本!
2)それより3本少ない、6本?
3)いやいや、3本。
4)1本で足りる!
ちなみに正解は、上の方の写真を見てください(^^/)
ご紹介の計算方法の工夫はずっとこれから先も役に立ちますね。また、多面体の導入にも心に残る仕掛けが満載で、いつもながら、よくいろいろなことを思いつかれるなあと思いました。