福西です。このクラスでは、初回は、九九の発展と、箱つめパズルをしました。
その後、次のことに留意しました。
(0×0=0)
1×1=1
2×2=4
3×3=9
4×4=16
ここで、答の増え方を見ると、
(0)
1(1アップ)
4(3アップ)
9(5アップ)
16(7アップ)
となっています。すると、16→25は、何アップでしょうか。
それは、25-16をしても求まる一方で、「1アップ、3アップ、5アップ、7アップ…」と考えることもできます。9アップが正解です。
実は、九九の表の対角線上にある計算は、アップの仕方が2ずつ増えているのです。とすれば、そのことはほかで使えないでしょうか、というのが、今回考えてほしいことです。
9× 9= 81
10×10=100(19アップ)
11×11=121(21アップ)
12×12=144(23アップ)
仮にここまでは筆算で計算したとして、次の13×13を、筆算を使わずに足し算で求めると、
144+25=169
となり、すなわち13×13=169と一緒です。
そのことは、以下の図でも理解できます。(□の正方形12×12に■25個分を追加すると、13×13になります)
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(問題:正方形が大きくなるにつれて、1アップ、3アップ、5アップ…と増え方が2個ずつ増えるのは、なぜでしょう?)
後半は、以前から取り組んでいる「箱つめパズル」をしました。Hi君は今学期からの参加で初めてなので、もう一度ルールを説明しました。
(箱つめパズル)
これは、大きなます目を、数字と同じ面積の長方形で分割する問題ですが、ちょっと前までは、ます目を「1、2、3…11、12」と数えていたのが、今では「3×4=12」と、長方形をかけ算で数えるようになってきました。
たとえば12は「たて×よこ」=1×12、2×6、3×4、4×3、6×2、12×1と6パターンが考えられます。この場合はありえる、この場合はありえない、と場合わけしながら答を探します。
以前はさほど興味を示してくれなかったこの手の問題ですが、学年があがるにつれてだんだんロジックで追い詰める面白さが分かってきた様子です。ちらっと問題の紙を見せると「それ、やりたい、やりたい!」と食いついてくれます。
授業の内容もさることながら、このブログのエントリーも図表つきで実に丁寧でこったものですね。子どもたちの「やりたい、やりたい!」を聞くと、苦労も報われますね。