高木です。
今週からは、前半にドリル、後半にパズル、という流れで進みます。
ドリルでは、クラスのメンバーそれぞれの求めるところもあって、少なくとも春学期の間くらいまでは、前の学年以前の箇所の復習に取り組みます。もちろん、それぞれの進度に応じたものを。
あるいはこの一年間は前学年以前の復習に徹するかもしれませんし、あるいは現在の学年のものに少しずつ移行する人が出てくるかもしれません。柔軟に対応していきたいと思います。
今日のドリルの時間では、みんなそれぞれ比較的にすらすらと進んでいました。分からなくて止まるころがあっても、すぐに私に尋ねるのではなく、まず自分で粘って考えてみる、という姿勢が既にできていて、昨年度の岸本先生や福西先生のクラスで培われたものの一端を目の当たりにすることができました。
後半のパズルでは、先週間違い探しが早く終わった人には解き始めてもらっていた迷路に、全員で取り組みました。これがなかなか緻密な迷路なのですが、ゴールまでたどり着くと、これまでの軌跡によってある絵が浮かび上がるという仕掛けのものです。
緻密なだけに、やはりみんな難しそうにしていました。M君が「ほんとにゴールに行けるん?」と言ったところ、Mちゃんが「ゴールに行けるから迷路なんやで」と答えていたのが何とも頼もしく、またこういうやりとりのあることも、複数のメンバーで取り組むことの良さだと思いました。
MちゃんとAちゃんは、授業時間内では終わらなかったので、家でやってきてもらうことにしました。パズルは、長く取り組めば取り組むほど、思考の持続力を鍛えることになり、また達成感もひとしおです。私もそこを強調しました。
RちゃんとM君は、最後には完成し、二人ともとても喜んでいました。M君は「うわ! ほんまや!」と、満面の笑みでした。
何気ない授業の一コマのようですが、勉強の楽しさを自分で手に入れるために何が大切なのか、そのヒントが示唆されているように思われます。複数のメンバーがそれぞれ励まし合い、成果を喜び合う様子がうかがえ、私も嬉しくなりました。
>M君は「うわ! ほんまや!」と、満面の笑みでした。
「かず」の神様はこの日も最後にハッピーエンドを用意して下さいました。