福西です。
先週に引き続き、新しい和歌を紹介して、それを暗唱しました。
こころあてに おらばやおらむ はつしもの
おき まどはせる しらぎくの花
凡河内躬恒
早く覚えられた人には、次の俳句にも挑戦してもらいました。
ねぶか白く あらいあげたる さむさかな 芭蕉
ねぶか買うて かれ木の中を かえりけり 蕪村
この日は、「白」づくしです。(ねぶかはネギのことです)。
それもまた覚えられた人には、今度は復習です。先週した3つの和歌と俳句に、もう一度挑戦してもらいました。すると、「えーっと・・・」となってもおかしくないところ、より自信たっぷりに大きな声を出す生徒がいて、驚きました。今日はSちゃんでした。それで、E君もつられて、「ぼくは6つ連続で言えるようになってくるぞー!」と活気づいていました。ぜひ、待ってます!(^^)。
本読みの『火よう日のごちそうはひきがえる』は、73ページまで読みました。
「たくさん読みたい人!」と聞いて、またM君が手を挙げてくれたので、M君にまず最初を読んでもらいました。次いで、RちゃんとSちゃんにも読んでもらいました。
ウォートンは脱出用のはしごをほぼ完成させますが、とうとうそれをジョージに見つかってしまいます。その日は、お茶もおしゃべりもありませんでした。ウォートンが「ごちそう」として食べられる火曜日まで、あと1日。せっかくジョージと仲良くなりかけていたのに・・・。
ここ最近のジョージは、ウォートンとのおしゃべりを楽しみに、帰る時間がだんだん早くなっていたのですが、その日は不機嫌そうに帰ってきます。キツネに追いかけられてさんざんな目に遭ったということでした。そこで、ジョージは、憂さを晴らすためなのか、ウォートンがリュックに持っているカブトムシの砂糖菓子を要求します。そしてきっぱりと断るウォートンを押しのけ、リュックの中をあけると…という展開でした。
生徒たちからは、未完成のはしごでも、飛び降りて逃げればよかったのに…という声が聞かれました。そのあたりの葛藤が、まさしくこの作品の機微だと思います。
次回は、二つのどんでん返しがあります。