浅野です。
物語も終盤に差し掛かり、考えさせられる場面が増えました。
車の燃料切れで滞在を余儀なくされた村の人たちとの会話から、民主主義の是非という主題が展開されます。1930年代の後半にダーリントン卿は民主主義よりも危機への迅速な対応を重視しており、そのことを示すためにスティーブンスがだしに使われるという場面もあったほどです。第二次世界大戦後となってはそのダーリントン卿の考えは妥当ではないと考えられるようになりますが。
それと関連して、執事としては、主人がどのような価値観をもっているかなどを精査すべきなのか、それともそのようなことをせずに忠実であるべきなのかといった問題にも言及されます。
3日目の終わりまで読み進めました。