福西です。これまでの十四首をおさらいしたあとに、新しい歌を一首紹介しました。
きりぎりす なくやしも夜の さむしろに
ころもかたしき ひとりかもねむ九条良経(後京極摂政前太政大臣)
暗唱できた人は、次の俳句にも挑戦してもらいました。
いましばし しばしとかぶる ふとんかな 一茶
ふとんきて ねたるすがたや 東山 嵐雪(らんせつ)
「ころもかたしき」と、「ふとん」つながりです。(ただし東山のふとんは雪のこと)
本読みの『火よう日のごちそうはひきがえる』は、61ページまで読み終えました。全体が約100ページなので、半分を越えたことになります。この日は前々から読みたそうにしていたM君にお願いして、最初のうちの10ページ分を読んでもらいました。(他の人にはM君を応援する格好で行を目で追ってもらいました)。
ウォートンがミミズクの家にとらわれた次の日、彼は脱出方法を思いつきます。着ぶくれするほど着てきたセーターの毛糸。それを少しずつほどいて、「足輪のはしご」を作るのです。昼間ジョージのいない間、ウォートンはせっせとはしご作りにかかります。そしてジョージが帰ってきた夜には前日と同じようにお茶をします。おしゃべりが弾み、「ネズの実のお茶」のことが話題に上がります。ウォートンは、ジョージと次第に打ち解けていく仲を嬉しく思いながらも、一方では、リュックサックの中に隠したはしごのことが気がかりなのでした。
残りの時間は、俳句作りをしました。
Sちゃんが、お正月に北野天満宮でもらってきた鉛筆を見せてくれました。「東風ふかば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな 菅原道真」と彫られていました。以前、授業で百人一首の菅家の歌を覚えましたが、Sちゃんはそれとは別にお家の思い出としても、菅原道真のことをなじみ深く思ってくれているようです。また「東風ふかば」の歌も近々クラスで登場すると思います。(もうすぐ2月ですしね)