岸本です。
先週はイラストロジックという、新たなパズルにチャレンジしてくれた子どもたち。
私たちの予想を超えてがんばってくれましたが、今日はいつもの迷路に加え、マッチ棒とコインを使ったパズルに挑戦してもらいました。
少し色の関係で、道が見つけづらいパズルでしたが、全員よくできていました。
さて今日から新しく、マッチ棒とコインのパズルを行いました。
皆さんご存知の、「~本だけ動かして、・・・の形にしましょう。」というあのパズルです。
せっかくだったので、おはじきとお手製のマッチ棒(火がつかない!)を準備して、実際に手を動かしながら考えてもらいました。
製作をお手伝いしてくれた浅野先生と梁川先生に、感謝したいと思います。
最初はコインのパズルです。
全部で2問、2枚だけ動かして、矢印の向きを変える問題と、「H」から「◇」へ変形する問題です。
(1) ○ ○ (2) ○ ○
○○ → ○ ○ ○ → ○○
○ → ○ ○ ○ ○ → ○○○
○ → ○○ ○ ○ → ○○
○ ○ ○ ○
一問目が意外にてこずりましたが、一旦解けてしまうと、「これ簡単!」と言ってくれました。
そして、後者についてはさっと解いてしまう子が多かったです。
しかし、なかなか解けない子もいます。
「◇」はこういうものだ、という固定概念があるのでしょう。
それを打ち破れるよう、いろいろな手を使って、考えてくれました。
そして、時間ぎりぎりになってようやく解けたときの顔は、とても晴れやかで、いい笑顔だったと私は思います。
早めにできた子は、マッチ棒のパズルを行いました。
問題としては、下の図のように、金魚の向きを変えるというオーソドックスなものです。
(1)は3本、(2)は2本だけ動かします。
\ (1) / (2) /\
\/\ → /\/ → /\/\
/\/ → \/\ → /\
/ \
これまた、皆てこずっていましたが、先に上向きにすることには成功しました。
難しいのは左右を逆にする問題です。
結局、誰も解くことができなかったので、これは宿題として、次回以降の課題とすることにしました。
やはり初めての問題は解けずに、嫌な顔をすることがありす。
しかし、周りが解けているのに自分は解けないという焦りも生まれる状況の中、前回同様に、コツコツと自分の問題にあきらめずに向かう子どもたちの姿勢は素晴らしかったと思います。
最終的に全てを解くことはできませんでしたが、子どもたちにとって、必ずや良い経験になったのではないでしょうか。
>必ずや良い経験
そうですね。なんというのか、お話を読んでいると、いわゆる学校の勉強もパズルのようなものだなあと感じました。
「もっともっと」と思う気持ちもあれば、「もうぼくは(わたしは)いいや」とあきらめる気持ちもあるのでしょう。学んでいる内容をいかにわかりやすく教えるかという技術も大切ですが、案外見落とされがちなのは、こういう「気持ちのコントロール」の面でしょう。先生が観察されているように「ちょっと嫌な顔をする」とか「伏し目がち」とか、そうしたサインを見逃さず、励まし続けていくことは、とても大事ですね。前にも書きましたが、幼稚園では当たり前のようにやっている、心の応援をこの山の学校の先生方が力を合わせて実践してくださっていることに、私は感謝しています。